第二回 MyNA・JPUG 合同DB勉強会の資料と補足
サーバ運用をしてる伊東です。社内、社外問わず勘違いされるのですが、自分は世間一般で言うDBAではなくMySQLが好きなインフラな人です。
遅くなってしまったのですが、2/20に行われた「第二回 MyNA・JPUG 合同DB勉強会」にて以下タイトルで発表してきました。
POWER8サーバでMariaDBベンチマーク
他にも話してますが社名を出しての話は上記のみのため、こちらについてのみここでは記載します。
国内だと事例というか記事をあまり見た覚えが無いのですが、海外のブログなんかではMariaDBとPOWER8サーバの組み合わせで性能が~、というのを割りと見るようになったので実際の所どうなんだろう?、という割と個人的な疑問が発端で今回のベンチマークを行いました。
評価のためにサーバを借用させて頂き、また発表及び資料公開の許可をして頂いた日本アイ・ビー・エム様、有難うございました。改めて御礼申し上げます。
IAサーバと比較して十分に速いのであればどこかのタイミングで候補にしても良いだろうし、実際に性能が出るか、傾向はどんな感じになるか、は知っておいて損は無いと考えていました。またXeonも周波数はそろそろ限界が近そうなので、その他のCPUアーキテクチャも気にしておくと何かの際に役に立つかも?
結果はスライドを参照して戴くとして、結構優秀な結果になったのではないかと思います。
アーキテクチャの異なるCPU間で周波数を単純比較するのは正直意味の無いことではあるのですが、MariaDBに関してはPOWER8もXeonも周波数が近ければ同じような性能になりそう、という結果になりました。
POWER8ではSMT(Intel CPUのHTみたいなもの)の設定でも性能傾向が変わるため、使用するソフトウェア、MariaDBでは想定される同時接続数でも調整する必要がある印象を受けました。このあたりはXeonを使っている場合はあまり意識しないかもしれませんが、MySQL Cluster(ndbcluster)やシングルスレッドで動作するソフトウェアではHTを無効にした方が良い事もあるので、そういうのもあるのね、ぐらいの認識をしておくと良さそうです。
今回は1CPU・SAS HDDでしたが、2CPUでSSDのモデルもあるのでそちらで試した場合にどうなるかは気になる所です。とはいえ構成が変わると消費電力や電源(100V or 200V)とか、またMariaDBというかMySQLはバージョンによってCPUコア数で性能の傾向が変わったりするので使用環境によってはなんとも言えない結果になるかもしれません。
IAサーバ以外の選択肢もあるんだなー、という事を知って頂ければ幸いです。
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