AWS Resource Explorer を使った年末の AWS 環境大掃除
2023.12.30
はじめに
もう年末です。
皆さん、ご自宅の大掃除をされるかと思いますが、AWS環境の大掃除はされましたか。
今回は、AWS環境の大掃除をするときに便利な「AWS Resource Explorer」を使った棚卸しのご紹介です。
AWS Resource Explorer とは
AWSリソースを簡単に検索することができるサービスです。
これは、もう棚卸しのために存在するサービスといっても過言ではないですね。
AWS Resource Explorer はリソース検索および発見サービスです。
Resource Explorer を使用すると、インターネット検索エンジンのようなエクスペリエンスを使用して、Amazon Elastic Compute Cloud インスタンス、Amazon Kinesis ストリーム、Amazon DynamoDB テーブルなどのリソースを探索できます。名前、タグ、ID などのリソースメタデータを使用してリソースを検索できます。Resource Explorer はアカウント全体の AWS リージョン で機能し、クロスリージョンのワークロードをシンプルにします。
AWS Resource Explorer の概要 – AWS Resource Explorer
特徴
- 各リージョンをまたいでリソースを検索可能
- 条件と一致するリソースのみに検索結果を絞り込み可能
- 無料で利用可能
対応している AWS サービス一覧
現在だとサービス数でいうと 67 個対応しています。
それ以外のリソースについては検索できません。
対象についてはドキュメントをご覧ください。
Resource Explorer で検索できるリソースタイプ – AWS Resource Explorer
AWS Resource Explorer を使った大掃除
デフォルトだとインデックス設定が行えていないためインデックスを構築します。
Resource Explorer をオンにする
コンソールトップ画面の高速セットアップを使用して設定をしていきます。
今回は、アグリゲーターインデックスリージョンを「バージニア北部」と選択します。
設定される際は、お好みのリージョンをご選択下さい。
アグリゲーターインデックスについて
AWS Resource Explorer は、AWS リージョン 内のリソースに関して収集した情報を、Resource Explorer がそのリージョン内に作成して管理するローカルインデックスに格納します。例えば、米国西部 (オレゴン州) リージョンに特定の Amazon EC2 インスタンスがあるとします。Resource Explorer は、そのリソースの詳細を、米国西部 (オレゴン州) リージョンにあるローカルインデックスに保存します。
アカウント内のすべての AWS リージョン のリソースを検索できるようにするには、1 つのリージョンのローカルインデックスをアカウントのアグリゲーターインデックスに変換できます。
アグリゲーターインデックスを作成してクロスリージョン検索を有効にする – AWS Resource Explorer
設定に問題なければ次に進みます。
すると、自動でインデックスを作成してくれます。
これで準備は完了しました。
リソース検索する
「リソースの検索」を選択します。
使い方は物凄くシンプルです。
リソースの検索からクエリを叩くだけです。
識別子に「default」が含まれているリソースを検索した場合
各リソースのリンクから実際のリソースに飛ぶことができます。
そのため、今そのリソースを使ってるかの判断もすぐに行なえます。
自分でよく使う識別子や名前で検索して不要なものは削除しましょう。
さらに、検索の仕方は他にも色々あるのでドキュメントをご覧ください。
Resource Explorer の検索クエリ構文リファレンス – AWS Resource Explorer
検索したリソースのCSVファイルを出力することもできます。
この機能を使用することで、他者との情報共有やデータの加工が可能です。
識別子,ARN,リソースタイプ,リージョン,AWS アカウント,LastReportedAt,Service,タグ default.redis5.0,arn:aws:elasticache:ap-northeast-3:436778781245:parametergroup:default.redis5.0,elasticache:parametergroup,ap-northeast-3,436778781245,2023-12-22T10:55:55Z,elasticache,0 default.memcached1.4,arn:aws:elasticache:ap-northeast-3:436778781245:parametergroup:default.memcached1.4,elasticache:parametergroup,ap-northeast-3,436778781245,2023-12-22T10:55:55Z,elasticache,0 default.redis6.x.cluster.on,arn:aws:elasticache:ap-northeast-3:436778781245:parametergroup:default.redis6.x.cluster.on,elasticache:parametergroup,ap-northeast-3,436778781245,2023-12-22T10:55:55Z,elasticache,0
まとめ
どこにどのリソースがあるのかを探すのは大変手間ですが、Resource Explorerを使うことでリソースの検索をより簡単に素早く実現することが可能です。
リソースによっては、コストが発生するものもあるため、利用していない場合や不要な場合は削除をご検討下さい。
参考記事
AWS Resource Explorer の紹介 — AWS アカウント内のリソースをすばやく検索 | Amazon Web Services ブログ
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Follow @twitter2021年新卒入社。インフラエンジニアです。RDBが三度の飯より好きです。 主にデータベースやAWSのサーバレスについて書く予定です。あと寒いのは苦手です。
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