建設現場からゲーミングクラウドまで!GPU VDIの最前線をレポート
4月20日、当社カフェスペースで、 GPU VDIをテーマにしたトークイベント「Japan GPU-Accelerated VDI Community MeetUP #2」が開催されました。
GPU VDIとは、GPU(Graphics Processing Unit)の画像データ処理能力を活用したVDI(Virtual Desktop Infrastructure )のこと…なんですが、なかなか馴染みのない方も多いかと思います。ですが、これからの私たちの生活を大きく変える可能性のある素晴らしいテクノロジーなのです。
イベントでは、そんなGPU VDIの最新動向について、名だたる企業の皆さんによる講演が行われました。
GPU VDIの最新事例は建設業界
ゲストスピーカーの一人であるペーパレススタジオジャパン株式会社の勝目 高行氏は、建設業界における活用事例を紹介。同社はその名のとおり、建築物の図面のペーパーレス化を推進する企業で、NVIDIA社をはじめとした大手各社と共に「JAPAN BIM化プロジェクト」に参画するなど、話題を呼んでいます。
建設現場で図面は命とも言えますが、同時にリスクにもなります。というのは、1つの建築物だけで図面は何枚も必要で、もし変更や修正があった場合は、関連する全ての図面をそれぞれ書き直さなければなりません。万が一、情報の行き違いがあったなら、たとえそれが1mmの誤差だったとしても、大変な施工ミスに繋がります。実際、施工ミスで建物が傾いてしまうという事件も起きており、ニュースを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
そこで、勝目氏はBIMの導入を進めています。BIM(ビム:Building Information Modeling)とは、設計を図面ではなく3DCGにまとめ、それを基にコストや仕上がりイメージ、進捗などの情報を共有する新しい建設情報管理です。
実は、このBIMを支えているのがGPU VDIの技術なのです。配管一本一本まで作り込まれた精巧な3Dモデルは、まさにGPUが得意とする画像処理性能によって実現されています。また、建設現場のユーザーはネットワークを経由してVDI環境に接続し、いつでも快適に工事に必要な情報を閲覧することができます。勝目氏は「BIMによって、情報の不整合による手戻りを無くし、建設コストを20%削減できる」と、その有効性を熱く語っていました。
GPUサーバホスティング事業者としてのNHNテコラス
当社テクニカルスペシャリストの大木も登壇させていただきました。
当社のGPUソリューションと聞いて、CLOUD GAMING PLATFORMを想起される方はかなりのNHNテコラスマニアですが、実は大学や研究機関といった”学びの現場”での活用を広げつつあります。
当社では、教育機関向けネットワークサービス「Campus4」を通して、学校向けGPU VDI環境をご提案することがあります。Campus4とは、大学や研究機関といった法人様に、最大100Gbpsの学術情報ネットワーク「SINET5」に直結したネットワークをご提供するサービスなのですが、SINET5は、加入資格を満たす教育・研究機関であれば無償で利用することができるため、広帯域の回線環境を必要とするVDIには適しているのです。
一見、とっつきにくいGPU VDIですが、実は身近なサービスを陰で支えているテクノロジーです。もしご興味がある方がおられましたら、次回のMeetUPでお会いしましょう!
それではまた!
AWSを中心としたクラウドインフラやオンプレミス、ビッグデータ、機械学習などの技術ネタを中心にご紹介します。
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