Google CloudのSpot VMを解説!
2024.6.19
こんにちは、Shunです!
本記事では、Google CloudのSpot VMについて解説をします!
はじめに
Google CloudのSpot VMとは、Google Cloudが提供しているVMの余剰容量を活用することで、60%~91%のコスト削減が可能なサービスです。
Spot VMに接続されているGPU、ローカルSSD、外部IPアドレスに対しても割引は適用されます。
標準VMと比べて大幅な割引が適用されますが、VMの余剰容量が減ってきた際は突然停止することがあるため、バッチ処理や短期間のみの利用などユースケースに応じて使用を検討する必要があります。
参考: Spot VMとは
制約事項
Spot VMは標準VMの料金に比べ、大幅な割引率を受けることができる反面、いくつかの制約事項もあります。
- VMの余剰容量が無くなった際は、停止する
- VMの余剰容量が無い場合は、VMを起動できない
- Compute Engine SLAの対象外
- ライブマイグレーションを用いて、標準VMへ移行できない
- Compute Engine の Google Cloud の無料枠が適用されない
ユースケース
Spot VMに制約事項はありますが、適したユースケースもあります。
- CI/CDパイプラインなど中断が許容できるケース
- バッチ処理など短期間のみ利用するケース
- 特定の時期のみアクセスが集中するサービスをホストしているケース
Google Cloud Spot VM のユースケース トップ 5 についての説明とベスト プラクティス
設定方法
実際に、Compute EngineへSpot VMを適用してみます。
Google Cloud のコンソールからVM作成画面を開き、「VM プロビジョニング モデル」をクリックします。
「スポット」を選択します。
「VMの終了時」の動作を設定する項目からは、「停止」または「削除」を選択できます。
「停止」を選択した場合、Spot VMの再起動が可能ですが、「削除」を選択した場合にはSpot VMの再起動を行うことはできません。
停止した際は、接続しているストレージの料金は発生するため注意が必要です。
終了する際は、シャットダウンスクリプトを使用してバックアップデータをCloud Storageにコピーすることも可能です。
実行中のインスタンスに対するシャットダウン スクリプトの適用
シャットダウン スクリプトを使用してプリエンプションを処理する
さいごに
今回は、Google Cloud のSpot VMについてご紹介しました!
いくつかの制約事項はありますが、割引率最大91%というのは大きな魅力です!
適したユースケースを見極め、コスト最適化を実施しましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございます!
参考記事
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