Deep Security Managerのアップグレード(20.0.741 → 20.0.940)

Tech

2024.9.9

Topics

はじめに

こんにちは、eunseoです!

本記事では、Deep Security Managerの最新バージョンにアップグレードする方法について、ご説明いたします。

概要

Deep Security Managerのアップグレードは新規インストールの手順と同様となり、今回はサイレントモードでのインストールを行っています。

アップグレードのアップグレード:新しいDeep Securityソフトウェアがインストールされますが、
既存のコンピュータの詳細、ポリシー、侵入防御ルール、ファイアウォールルールなどは保持されます。
必要に応じてデータベーススキーマが更新されます。必要に応じて、データは新しい形式に移行されます。

出典:Deep Security Managerをインストールする。

環境

DSM用サーバー

・Red Hat Enterprise Linux 9
・Deep Security Manager:20.0.741
・Deep Security Agent:20.0.0-8137
・サーバー内にDSM用のPostgreSQLがインストールされている。

事前準備

1.ステータス確認

オンラインになっていることを確認します。

管理 → アップデート → Relayの管理

管理 → Managerノード

管理 → システム情報

2.設定値確認

PropertiesFileファイル内の「UpgradeVerificationScreen.Overwrite」の設定が「False」になっていることを確認します。
(指定されていなければ初期値はFalseになります。)

「UpgradeVerificationScreen.Overwrite」の設定が「True」になっていると上書きインストールされてしまいます。

サイレントモードでのインストール、PropertiesFileの設定内容についてはこちら

3.バックアップ

サーバー及びデータベースのバックアップを取ります。

4.署名キーを確認

# rpm -qa | grep gpg* 
gpg-pubkey-11111111-11111111 
gpg-pubkey-22222222-22222222 
gpg-pubkey-33333333-33333333 

アップグレード

1.ソフトウェアをダウンロード

以下のページに移動し、最新バージョンの「Download」を右クリックしてリンクをコピーします。

https://help.deepsecurity.trendmicro.com/software.html

DSM用のサーバーに接続し、作業する場所でコピーしたURLを貼り付けダウンロードします。

# curl -O https://files.trendmicro.com/products/deepsecurity/en/20.0/Manager-Linux-20.0.940.x64.sh

ダウンロードされていることを確認します。

# ll
-rw-r--r-- 1 root root 717487667 Aug 8 14:06 Manager-Linux-20.0.940.x64.sh

2.インストール

Manager-Linuxに実行権を付けます。

# chmod +x Manager-Linux-20.0.940.x64.sh

dsm.propertiesfileのファイルを利用してインストールします。

# ./Manager-Linux-20.0.940.x64.sh -q -console -varfile ./dsm.propertiesfile

(日本語に表示したい場合)

# ./Manager-Linux-20.0.940.x64.sh -q -console -varfile -Dinstall4j.language=ja -varfile ./dsm.propertiesfile

以下の結果が表示すれば完了です。

Unpacking JRE ...
Starting Installer ...
無人 (サイレント) モードが開始されました
以前のバージョンのTrend Micro Deep Security Managerを確認しています...
アップグレードの確認画面の設定を許可...
アップグレードのシステムチェックを開始します。
システムチェック概要レポートが生成されました。パス: /root/DeepSecurityInstallerReport.csv
アップグレードのシステムチェックが完了しました。
マスターキーの設定を受け付けました...
すべての設定を許可しました。実行準備ができました...
Trend Micro Deep Security Managerサービスを停止しています...
以前のバージョンをアンインストールしています
ファイルを解凍しています...
設定しています...
データベースに接続しています...
データベーススキーマを分析しています...
既存のデータベーススキーマの分析:20 % ...
既存のデータベーススキーマの分析:40 % ...
既存のデータベーススキーマの分析:60 % ...
既存のデータベーススキーマの分析:80 % ...
既存のデータベーススキーマの分析:100 % ...
データベーススキーマをアップデートしています...
スキーマのアップデート:7 % ...
スキーマのアップデート:14 % ...
スキーマのアップデート:21 % ...
スキーマのアップデート:28 % ...
スキーマのアップデート:35 % ...
スキーマのアップデート:42 % ...
スキーマのアップデート:49 % ...
スキーマのアップデート:56 % ...
スキーマのアップデート:63 % ...
スキーマのアップデート:70 % ...
スキーマのアップデート:77 % ...
スキーマのアップデート:84 % ...
スキーマのアップデート:91 % ...
スキーマのアップデートを終了しています...
スキーマのアップデート:100 % ...
作業ディレクトリを作成しています...
レポートをインストールしています...
モジュールとプラグインをインストールしています...
ソフトウェアパッケージをインポートしています...
廃止機能の削除...
検索キャッシュの設定をインポートしています...
パフォーマンスプロファイルをインポートしています...
インストールの記録を記録しています...
セッションをクリアしています...
プロパティファイルを作成しています...
ショートカットを作成しています...
SSLを設定しています...
サービスを設定しています...
Javaセキュリティを設定しています...
Javaのログを設定しています...
クリーンナップしています...
Deep Security Managerを開始しています...
インストールの完了...
[root@eunseo-test ~]#

 

3.バージョン確認

管理画面の右上にある「サポート情報」→「バージョン確認」をクリックします。

アップデートされていることが確認できます。

さいごに

本記事では、Deep Security Managerの最新バージョンにアップグレードする方法について、ご説明いたしました。

今回、この記事を作成した理由としては、DSMサーバー内でDeep Security Agentをアップグレードしたところ、Deep Security管理画面で「非互換のAgent/Applianceバージョン 」というエラーが表示されました。調べたところ、本バージョンのManagerと互換性のない新しいバージョンのAgent/Applianceをインストールすると、コンピュータでエラーが検出されることが分かりました。

皆様、Deep Security Agentをアップグレードする前には必ずManagerとの互換性を確認してください!

最後まで読んでいただきありがとうございます。

テックブログ新着情報のほか、AWSやGoogle Cloudに関するお役立ち情報を配信中!

Recommends

こちらもおすすめ

Special Topics

注目記事はこちら