東京ゲームショウ2018 VR/ARブース 参加レポート
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こんにちは nemodです。
2018年9月20日から23日に開催された東京ゲームショウ2018に参加しました。
その中でも今回はVRとARに関して報告していきます。
到着~開場まで
私はビジネスデイの2日目(9月21日)に参加しました。
TGSの開場は10時00分でしたが、一番に入場するために7時30分には駅に到着しました。しかしその時点で既に会場の入り口には100人以上の人が並んでいました。やはりビジネスデイでもそれなりに並ぶようです。もちろん一般公開日と比べると列は短いですが、それでも10時の開場直前には長蛇の列が形成されていました。
空き時間には株式会社ブレイブソフトが開発した東京ゲームショウの公式アプリ「TGS2018」を利用しました。もちろん無料です。
ブースの一覧があるため、目的のブースの確認や見たいコンテンツの目星をつけていました。お気に入りに登録することで、自分の目的地の一覧を作成することができます。
ただし詳細ページに記載されている情報はごく簡単なものだったので、あくまでどういうブースがあるのかを見繕う目的で利用していました。
各フロアの地図をすぐに見ることができます。紙の地図は配布されていましたが、ゲームショウアプリの機能の中でこれが一番便利な機能でした。
VR/ARブースについて
VR/ARブースはコンシューマーゲームなどが多く展示されている1~8ホールとは少し離れた9~11ホールにありました。そのため1~8ホールの入場口に並んでしまう人も多かったようです。
VR/ARブースはコンシューマーゲームと同様に体験するためには整理券を獲得する必要なゲームが多くありました。中でもVRカレシ、PHOTON BIKEなどは開場後30分以内に整理券の配布が終了してしまうほどの人気ぶりでした。
私は10時に入場しましたが、それでもPHOTON BIKEの整理券は13時から、VRカレシは15時30分からでした。次回VRブースに行く予定の方は7時30分には会場に到着することをおすすめします。
体験レビュー
今回私が体験したものの一部を紹介します。
東京クロノス
東京クロノスはMyDearestによるVRアドベンチャーゲームです。2018年8月26日までクラウドファンディングが行われ目標額の300%以上の資金を集めた注目の作品です。
現在のVRゲームといえば、360度の空間の中で派手なアクションを繰り広げるようなゲームやキャラクターのリアルさを体感するものが一般的です。しかし東京クロノスはVRでストーリーを体感するという部分に力を入れたゲームとなっています。
私は2018年8月に渋谷で行われた東京クロノスのイベントに参加してコンテンツの先行体験をしていました。今回のTGSでの体験版はストーリーこそ同じものでしたが、演出の部分がとても大きく変わっていました。
東京クロノスの中ではキャラクターが棒立ちにならない様に、動作を変える時にはカメラのシャッターの様な切り替えをしていました。VRのゲームではキャラクターが棒立ちすぎることがあったり、逆に動きすぎてストーリーが頭に入ってこない・・・ということがあります。
東京クロノスではこの切り替えによってキャラクターの動きの切り替えにメリハリがついて、棒立ち感が薄れキビキビ動いていました。またモーションキャプチャーを利用したキャラクターの様にヌルヌルと動きすぎることもないため、文章に集中してストーリーをじっくりと味わうことができます。
今回のゲームショウではアドベンチャーゲームでいう一枚絵の様なシーンが追加されていました。これがまさにVR的な表現と言わんばかりの没入感。2Dなら目の前にあるだけの絵が3Dとなって飛び出してきます。さすがVRといったシーンでした。
またUIの部分ではセリフの字幕部分とキャラクターが被らないようにされていたり、音声が流れている時にはUIに反映されていたりなど、アドベンチャーゲーム的な表現がVRの世界に合うような形で見事に実装されていました。アドベンチャーゲームをやった経験がある方は違和感なくプレイができるはずです。
キャラクターの表現やUIなどは今後VRアドベンチャーゲームが出る時の原点になるのではないでしょうか。
東京クロノスの発売は2019年春となっていますが、それまでに何度かイベントを行うそうです。興味がある方はこれらのイベントに参加して見ると良いかもしれませんね。
Vカツ
VカツはIVRから提供されているVtuber支援サービスです。
通常は高額な費用がかかるオリジナル3Dキャラクターの作成が、キャラクターメイキング機能を利用して自分だけの3Dキャラクターを簡単に作成できます。
今回はキャラクターになりきる部分を体験しました。
以前、自分で3Dキャラクターを作ろうとしてBlenderで挫折していたため、Vtuberの動きがHTC Viveのみで簡単に再現している光景にはこんなに手軽にできるのかと手が震えました。
また実際の動きに関しては、体や手の動作に合わせて髪やしっぽまでもフリフリ動いていました。とにかくとても可愛かったです。動いているのは自分なのですが。
VカツはVRMに対応しており、現在利用できるサービスはVirtualCastくらいですが、今後利用できるサービスを拡大していくそうです。今後の対応拡大に向けてまずは自分でキャラクターを作成しておく、というのもいいですね。VカツはPC版(windows10のみ対応)が無料で利用できるため、HTCViveやOculusRiftをお持ちの方は試して見てはどうでしょうか。
またiOS版も近日リリース予定だそうです。引き続き今後の展開が気になる注目のサービスです。
PHOTON BIKE
今回のVRブースの中で一番の迫力と長蛇の列を形成していたアトラクションです。PHOTON BIKE自体は以前からリリースされていましたが、今回新たにリニューアルされたそうです。
操作自体はアクセルとブレーキ、左右の移動のみなのですが、障害物が多いため、スイスイと駆け抜けるのはとても難しかったです。ちなみに結果は8人中8位と残念な結果になってしまいました。
VRで移動となるとVR酔いが懸念されますが、PHOTON BIKEでは特に気分が悪くなることはありませんでした。将来的に同時8人対戦などが実現できたら、すごく楽しいコンテンツになりそうです。
MakeAvatar
MakeAvatar はGugenkaが開発をしているスマートフォンで3DキャラクターをAR上で作成できるアプリです。Vカツと同様にキャラクターメイキングをして自分なりの3Dキャラクターを作成することができました。
Vカツとの違いは作成はスマートフォン上でARの画面を見ながら行うという部分です。キャラクターメイキングの種類などはまだ少なかったですが、全身をぐるりと見渡しながら作成できるのはとても作りがいがありました。
また作成したキャラクターをAvaMeetsと呼ばれるVRプラットフォームに登場させて、実際にキャラクターになることができました。AvaMeetsはOculusGo専用となっており、これらを利用することでVR空間でアバターどうしでのコミュニケーションが手軽に取れる様になるそうです。VカツがHTC ViveなどのハイエンドHMD向けとすれば、MakeAvatarは携帯機向けといった感じでしょうか。
3DキャラクターメイキングのサービスはVカツやMakeAvatar以外にもVRoidStudioなどもあるため、ますます手軽にVRの世界に行ける環境が整ってくる未来が見えてきました。
総括
VR/ARブースでは、PlayStationVRなどのコンシューマー向けのゲームよりも、扇風機やViveTracker、振動する椅子などの特殊な装置を用いたアトラクション的なコンテンツが多かったです。やはりHMDが高額なことやPC要求スペックが高いため、まだまだ個人が手軽に利用するレベルではないようです。
しかしVtuberがコンシューマーゲームのブースで登壇している姿やOculusGo向けのコンテンツを開発しているブースもあったため、普及の形は違えどもVRが少しずつ進歩をしている様子を見ることができました。
VRの普及にはまだまだなものの少しずつ拡大を見せている東京ゲームショウ2018でした。
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Follow @twitter2018年新卒入社。エンジニア。フロントエンド&サーバサイドを担当。 Vue.js, Ruby on Rails, Ruby, Javaを主に使用する。 会社では全力で働き、家では全力で遊ぶ。
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