Cloud StorageとローカルPCをWinSCPでシンプルにファイル共有してみた
2024.5.17
はじめに
こんにちは、Shunです。
今回は、WinSCPを使ってCloud Storageにアクセスする方法をご紹介します。
この記事では、サービス アカウントのアクセスキーを使って、Cloud Storageにアクセスする手順を説明します。
実際に使用する際には、キーの取り扱いに十分に注意してください。
WinSCPとは
WinSCPは、MS-Windows上で動く オープンソースでグラフィカルなFTP、FTPS、SFTPクライアントプログラムです。旧来のSCPプロトコルもサポートします。このプログラムの主な機能は、ローカルコンピューターとリモートコンピュータ間で安全にファイルをコピーすることです。これに加え、WinSCPはスクリプトと基本的なファイルマネージャー機能を提供します。
出典: WinSCPとは
やってみた
1. WinSCP のインストール
まず、以下のリンクからWinSCP をダウンロードしてインストールしてください。
2. Cloud Storageの設定
Cloud Storageのコンソールからバケットを作成します。
任意の名前を入力して、ロケーションを東京リージョンへ変更します。
2. サービスアカウントの作成
[IAMと管理] > [サービスアカウント] > [サービスアカウントの作成]を選択します。
サービスアカウント名、IDを入力し、作成をします。
3. サービスアカウントへアクセス権を付与
続いて、先ほど作成したサービスアカウントへアクセス権を付与します。
以下のように、設定を行います。
プリンシパルの追加: [サービスアカウント名]@[プロジェクト名].iam.gserviceaccount.com
ロール: [Cloud Storage] > [Storage オブジェクト管理者]
4. サービスアカウントのアクセスキーの発行
Cloud Storageからサービスアカウントのアクセスキーを発行します。
[Cloud Storage] > [設定] > [相互運用性] > [サービスアカウント用にキーを作成] を選択します。
作成したサービスアカウントを選択し、[キーを作成]を押下します。
アクセスキーとシークレットキーが発行されるので、メモします。
※キーが流出してしまうと、バケットにアクセスが可能になってしまうので、取り扱いには十分に注意をしてください。
5. WinSCPの設定
WinSCPを開き、以下のように設定します。
転送プロトコル: Amazon S3
(Amazon S3とCloud Storageは互換性があるため、問題ありません。)
ホスト名: storage.googleapis.com
アクセスキー: 先ほどメモしたアクセスキー
シークレットキー: 先ほどメモしたシークレットキー
次に、[設定]を押下します。
[ディレクトリ] > [リモートディレクトリ] へ作成したCloud Storageのバケット名の先頭に/をつけ、入力します。
例: /cloud-storage-bucket
これで情報の入力は完了なので、ログインします。
ログインすると、以下のような画面が表示されます。
ここでは、左側がローカルPC、右側がCloud Storageです。
ドラッグアンドドロップでファイルをローカルからCloud Storageへアップロードします。
Cloud Storageから確認すると、index.html
がアップロードされていることが確認できます。
さいごに
今回は、WinSCPを使用してCloud StorageとローカルPCの間でファイル共有を行う方法をご紹介しました。
サービスアカウントのアクセスキーの利用は慎重に行う必要がありますが、設定自体は非常に簡単です。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
参考記事
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