Google Agentspace のプランと料金を解説!!
2025.8.28
本記事は、2025年08月27日時点での情報です。
Google Agentspace とは?
Google Agentspace は、Google Cloud が提供する企業向けの AI アプリケーションです。
Google 公式ブログでは、Agentspace について以下のように説明されています。
Google Agentspace は Google の検索機能を基盤として、対話型のアシスタンス、複雑な質問への回答、積極的な提案および企業固有の情報に基づくアクションの実行が可能です。
ドキュメントやメールなどの非構造化データと、表などの構造化データの両方に対応しています。
出典: Google Cloud、Google Agentspace と NotebookLM Plus で企業の生産性向上を支援 | Google Cloud 公式ブログ
※実現イメージ
Agentspace の特徴
Agentspace の主な特徴としては、次の3点です。
- 大量のデータの中から、必要な情報を抽出し、要約、音声化、可視化を実現
- 社内のデータを連携させることで、企業独自のナレッジに基づいた回答や提案を実現
- タスクに対して、生成 AI が自律的に作業を代行し、業務効率化を実現
Agentspace と外部接続可能なアプリケーション
Agentspace は外部のアプリケーションと接続することにより、企業が持つデータの検索であったり、企業独自のナレッジに基づいた回答を生成することが可能になります。
Agentspace から接続ができるアプリケーションは以下のようなものがあります。
Google が提供するサービス
- Google Drive
- Gmail
- Google Calender
- BigQuery など
最新の接続可能な Google のサービス一覧はこちらから
参考: Connect a Google data source
サードパーティーのサービス
- SharePoint
- Outlook
- Slack
- Salesforce
- GitHub
最新の接続可能なサードパーティーのサービス一覧はこちらから
参考: Connect a third-party data source
Agentspace のプラン
Agentspace には、主に3つのプラン*が存在しております。
プラン名 | 主な機能 |
---|---|
NotebookLM | ・ Notebooksの作成と共有 ・ 音声概要 ・IAM や VPC Service Controls による細かいアクセス制御 ・ インタラクティブモード |
Enterprise | NotebookLM プランに加え、以下が可能 ・データインデックス容量 30GB/ユーザー ・外部接続アプリケーション内の検索 ・検索結果の要約を含むテキスト生成 ・メディア生成 ・タスクとアクション ・ノーコードとフルコードエージェント利用 |
Enterprise Plus | NotebookLM プランに加え、以下が可能 ・データインデックス容量 75GB/ユーザー ・外部接続アプリケーション内の検索 ・検索結果の要約を含むテキスト生成 ・メディア生成 ・タスクとアクション ・ノーコードとフルコードエージェントの開発と利用 ・エージェントの利用 |
*Frontline という建設現場などで働く方向けのライセンスも存在します。詳しくはお問い合わせください。
NotebookLM とは?
NotebookLM は、PDFやドキュメントなどの資料をアップロードすると、AI が内容を分析し、要約、質疑応答、文章生成などをサポートします。
大量のデータの中から、必要な情報を抽出し、要約、音声化、可視化などを実現することができます。
NotebookLM のプラン
NotebookLM にも3つのプランが用意されており、無償版、Pro 版、Agentspace 版の3つあります。
Agentspace 版は、Google Cloud 経由で利用となりますが、無料版、Pro 版は個人アカウントや Google Workspace アカウントから利用することができます。
各プランの違いについては、以下です。
項目 | 無料版 | Pro 版 | Agentspace 版 |
---|---|---|---|
料金 | 無料 | Google Workspace や Google AI Pro に付帯 | $9/ユーザー |
対象 | 個人 | 本格的に Notebook LM を使いたい個人や企業 | セキュリティ要件が厳しい企業 |
最大ノートブック数 | 100個 | 500個 | 500個 |
ノートブックあたりのソース数 | 50/ユーザー | 300/ユーザー | 300/ユーザー |
ファイル形式 | Web サイト、PDF、テキスト、Google ドキュメント、Google スライド、YouTube、音声ファイル | 無料版と同様 | 無料版に加えて Word、PowerPoint、Excel |
アクセス管理 | 個人アカウント | Google Workspace アカウント or 個人保有の Google アカウント | Google Workspace アカウント or Entra ID など外部 IdP |
セキュリティ | 該当なし | Google Workspace 管理画面で制御 | IAM や VPC Service Controls による細かいアクセス制御 |
NotebookLM の Agentspace 版は、他 NotebookLM プランに比べて、セキュリティを重視し、活用していきたい企業へ向いています。
一方、他の Agentspace プランと比べると、外部アプリ連携やエージェント機能が利用できません。そのため、NotebookLMをより安全に利用したい企業向けのプランとなります。
Agentspace の料金
プラン名 | 最低ライセンス数 | 価格 | 契約期間 |
---|---|---|---|
NotebookLM | 15 | $9 /人 | 月契約 or 年契約 |
Enterprise | 50 | $25 /人 | 月契約 or 年契約 |
Enterprise Plus | 50 | $45 /人 | 月契約 or 年契約 |
Agentspace は年間契約を行うことで、15%オフ で利用することができます。
参考: Google Agentspace のエディションを比較する
参考: Notebook LM Enterprise とは何ですか?
データインデックス料金
Enterprise および Enterprise Plus には、データインデックスに対しての課金も発生いたします。
データインデックスとは?
外部アプリケーションとの接続を行う Enterprise および Enterprise Plus では、AI エージェントがユーザーの質問に答えるためにドキュメントやスライドなどの情報を参照します。この膨大なデータから必要な情報を素早く見つけ出すための「索引」の役割を果たすのが、データインデックスです。
料金
データインデックスの費用は、Enterprise では、30GB/ユーザー、Enterprise Plus では、75GB/ユーザーの無料枠があります。データインデックスについては、ユーザー単位ではなく、プロジェクト内で有効な Agentspace ライセンスが持つ無料枠の合算となります。つまり、それを超えたデータインデックスを使用する場合は、ライセンス費用に加えた課金が発生します。超過分に対しては、$5/GB・月で発生いたします。
無料トライアルについて
現在、新規ユーザーには、30日間有効な50ユーザー分の無料ライセンスが付与されます。ただし、注意が必要です。無料トライアルが終了すると、ライセンス費用は発生しなくなりますが、データインデックスの料金は継続して発生します。
そこまで多くのデータを使用しない場合でも、トライアル終了後は、不要なデータインデックスを忘れずに削除するようにしましょう。
現在、無料トライアルのサポートを無償で行っておりますので、是非 Agentspace をお試しください!!!
※「お問い合わせ内容」へAgentspace トライアルと記入ください。
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