AWS Certified Data Engineer – Associate (DEA-C01) 試験が一般受験可能になりました!
はじめに
こんにちは、Shunです。
これまでプレビュー版だったAWS Certified Data Engineer – Associate(以降、DEA)が2024年3月12日より一般受験可能となりました。
AWS Certified Data Analytics – Specialtyが2024年4月9日に廃止となるので、それまでにDEAを取得し、幻のAWS13冠エンジニアになろうと目論んでいます。
※編集部注)筆者がAWS12冠を取得した経緯や勉強方法は下記の記事でご覧ください。
試験概要
公式サイトの試験概要には、以下の記載があります。
AWS Certified Data Engineer – Associate は、コアデータ関連の AWS サービスに関するスキルと知識や、データの取り込みと変換、プログラミングの概念を適用しながらのデータパイプラインのオーケストレート、データモデルの設計、データライフサイクルの管理、データ品質の確保といった能力を検証します。
出典: AWS Certified Data Engineer – Associate
合格点
DEAの合格点は1000点満点中、720点以上です。
基礎レベルは700点、アソシエイトレベルは720点、プロフェッショナルおよびスペシャリティレベルは750点が合格点です。
AWSでは、問題の難易度に応じた配点が設定されているため、正答率が72%を超えていても必ずしも合格となるわけではありません。
料金
2024年4月1日から試験料が上がります。受験を考えている方は、値上げ前の3月中に受験することをお勧めします。
2024年4月1日以前の試験料
試験の種類 | JPY |
Foundational | 11,000 円 |
Associate | 15,000 円 |
Professional | 30,000 円 |
Specialty | 30,000 円 |
2024年4月1日以降の試験料
試験の種類 | JPY |
Foundational | 15,000 円 |
Associate | 20,000 円 |
Professional | 40,000 円 |
Specialty | 40,000 円 |
試験内容
試験内容は以下の4つの分野に分けられます。
- 第1分野: データの取り込みと変換 (採点対象コンテンツの 34%)
- 第2分野: データストア管理 (採点対象コンテンツの 26%)
- 第3分野: データ運用とサポート (採点対象コンテンツの 22%)
- 第4分野: データセキュリティとガバナンス (採点対象コンテンツの 18%)
各分野での対象スキルをいくつかピックアップし、以下にご紹介します。
以下で挙げるものは対象知識やスキルの一部に過ぎませんので、詳細な内容を全て確認したい方は、公式の試験ガイドを参照してください。
第1分野: データの取り込みと変換
1.1: データの取り込みを行う
- ストリーミングソースからのデータの読み取り (Kinesis、MSK、DynamoDB Streams、DMS、Glue、Redshift)
- バッチソースからのデータの読み取り (S3、Glue、EMR、DMS、Redshift、Lambda、AppFlow)
1.2: データを変換して処理する
- パフォーマンスニーズに合わせてコンテナの使用を最適化 (EKS、ECS)
- 要件に基づくデータ変換サービスの実装 ( EMR、 Glue、Lambda、Redshift)
1.3: データパイプラインをオーケストレーションする
- オーケストレーションサービスを使用してデータ ETL パイプラインのワークフローを構築 (Lambda、EventBridge、MWAA、Step Functions、Glue ワークフロー)
- 通知サービスを使用したアラートの送信 (SNS、SQS)
1.4: プログラミングの概念を応用する
- 同時実行性とパフォーマンスのニーズを満たすための Lambda 関数の設定
- Git コマンドを使用した、リポジトリの作成、更新、複製、分岐などの アクションの実行
- SAMを使用したサーバーレス データパイプラインのパッケージ化およびデプロイ (Lambda、Step Functions、DynamoDB)
第2分野: データストア管理
2.1: データストアを選択する
- 特定のコストとパフォーマンスの要件に適したストレージサービスの実装 (Redshift、EMR、Lake Formation、RDS、DynamoDB、Kinesis Data Streams、MSK)
- 特定のアクセスパターンと要件に適したストレージサービスの設定 (Redshift、EMR、Lake Formation、RDS、DynamoDB)
2.2: データカタログシステムを理解する
- データカタログを使用したデータソースのデータの利用
- データカタログの構築と参照 (Glue Data Catalog、Apache Hive メタストア)
2.3: データのライフサイクルを管理する
- S3とRedshiftの間でデータを移動するためのロードおよびアンロード操作の実行
- S3 データのストレージ階層を変更するための S3 ライフサイクルポリシーの管理
2.4: データモデルとスキーマの進化を設計する
- Redshift、DynamoDB、Lake Formationのスキーマの設計
- データ特性の変化への対処
- スキーマ変換の実行 (SCTやDMS Schema Conversion)
第3分野: データ運用とサポート
3.1: サービスを使用してデータ処理を自動化する
- データパイプラインのオーケストレーション (MWAA、Step Functions)
- サービスの機能を使用してデータを処理 (EMR、Redshift、Glue)
3.2: サービスを使用してデータを分析する
- のサービスとツール (Glue DataBrew、QuickSight) を使用してデータを視覚化
- データの検証とクリーニング (Lambda、Athena、QuickSight、Jupyter Notebook、SageMaker Data Wrangler)
3.3: データパイプラインの保守とモニタリングを行う
- 監査とトレーサビリティを促進するためのログ記録およびモニタリング ソリューションのデプロイ
- CloudTrail を使用した API コールの追跡
- サービスによるログの分析 (Athena、EMR、OpenSearch Service、CloudWatch Logs Insights、ビッグデータ アプリケーションログ)
3.4: データ品質を確保する
- データ処理時にデータ品質チェックを実行する
- データ品質ルールの定義 (Glue DataBrew)
第4分野: データセキュリティとガバナンス
4.1: 認証メカニズムを適用する
- アクセス用の IAM ロールのセットアップ (Lambda、API Gateway、CLI、CloudFormation)
- ロール、エンドポイント、サービスへの IAM ポリシーの適用 (S3 Access Points、PrivateLink)
4.2: 認可メカニズムを適用する
- アプリケーションとデータベースの認証情報の保存 (Secrets Manager、Systems Manager Parameter Store)
- データベースユーザー、グループ、ロールにデータベースへのアクセス権と権限を付与する (Redshift)
4.3: データ暗号化とマスキングを実行する
- 暗号化キーを使用してデータを暗号化または復号化 (KMS)
4.4: 監査用のログを準備する
- サービスを使用してログを分析 (Athena、CloudWatch Logs Insights、OpenSearch Service)
4.5: データプライバシーとガバナンスを理解する
- データ共有のアクセス許可を付与 (Redshiftのデータ共有)
- PII 識別の実装 (Lake FormationによるMacie)
DEAのサンプル問題
AWSの試験では、20問のサンプル問題が提供されています。
AWS Certified Data Engineer – Associate 公式練習問題集
以下の赤枠の箇所からアクセスし、公式練習問題集を解くことができます。
まとめ
試験ガイドを詳しく調べると、対象となる知識やスキルの範囲が非常に広いことに気づきました。
しかしながら、DEAはアソシエイトレベルに位置づけられており、プロフェッショナルレベルの試験に比べると、知識の深さよりも、さまざまなサービスやユースケースに対する幅広い理解を問われます。
馴染みのないサービスなどは、AWS Black Beltなどで知識を補完し、試験に臨みたいと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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