【AWS Summit Tokyo 2018】基調講演(5月30日)の5つの素晴らしいポイントをレポート

AWS Summit Tokyo 2018の1日目(5月30日)の基調講演が筆舌に尽くしがたいほど素晴らしかったです。1時間半にも渡る長丁場を飽きさせない演出とサプライズの数々をご紹介します。

セッション紹介と登壇者

長崎 忠雄 アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社 代表取締役社長
岡田 陽介 株式会社ABEJA 代表取締役社長 CEO 兼 CTO
中島 昭浩 KDDI株式会社 理事 技術統括本部 プラットフォーム開発本部長
福嶋 達也 ソニー銀行株式会社 執行役員
楢崎 浩一 SOMPOホールディングス株式会社 グループCDO 常務執行役員
成迫 剛志 株式会社デンソー MaaS開発部 部長 兼デジタルイノベーション室 室長
アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社 代表取締役社長 長崎 忠雄 がホストスピーカーを務め、AWS クラウドを活用されている企業の Digital Transformation(IT によるビジネス変革)や機械学習等クラウドを活用した最新事例についてご紹介します。ビジネスユーザーの方へ焦点をあて、クラウドを活用した企業のイノ ベーション促進事例や、AWS が過去 12 年のお客様とのプロジェクトに基づき蓄積した、お客様の課題を解決する手法を纏めた再利用可能なフレームワークや、クラウド移行を促進するプログラムなど についてご紹介します。
引用元:AWS Summit Tokyo 2018 セッション一覧

※2018年6月7日追記
期間限定で基調講演の動画が公開されています。
https://twitter.com/techorus_inc/status/1004570005143318528

はじめの掴みの演出が素晴らしい

例年、基調講演は混むので、早めに行かねばと気合をいれていましたが、9時15分の時点で長蛇の列!入るのに15分ほどかかり、9時30分頃には飛天会場が半分ほど埋まっていました。その後も続々人がくるなか、基調講演開始に向けての期待は高まるばかり・・・。
ようやく10時になると会場が暗くなり、暗闇の中で、
「私はAWS」
と声が響き渡ります。
俳優の滝藤賢一さんにスポットライトがあたり、AWSに人格をもたせた体で、AWSがサービス誕生からいままでどういう想いでAWSがお客様のためにサービスを展開してきたかの語りが始まりました。本当に最初の掴みの演出が素晴らしくかっこいいので引き込まれました!動画が公開されたらぜひ見返したいです。

AWSの成長率に圧巻される

アマゾン ウェブ サービス ジャパン 代表取締役社長の長崎さんがAWSのビジネスの現状を紹介。
詳しい数字は AWS Summit Tokyo 2018 数字でみるAWSのすごさ にまとめましたが、パブリッククラウドのマーケットリーダーとしてのAWSの凄さを見せつけられました。
業種、ワークロード、分野を問わず多くのお客様がAWSを利用していて、エンタープライズ企業でも数年かけてすべてのシステムをAWSに移行するところが増えているそうです。

クラウド化のためにAWSが支援できる数々の施策

AWSのベストプラクティスを実現するAWS Well-Architected

オンプレミスとクラウドでは設計やポリシーが違うため、クラウドにシステムを最適化する必要があり、「クラウドならではの適切なアーキテクチャと設計を実現するためにどうすればいいのか?」に対しての答えがAWS Well-Architectedです。
AWSのSAとお客様との多くの経験で作り上げた、システム設計・運用の大局的な考え方とベストプラクティス集です。
AWS Well-Architectedのフレームワークに沿った設計・構築・運用を行うことで、運用性、セキュリティ、信頼性、パフォーマンスを最適化し不要なコストの回避することが可能となります。

投資効果を知りたいならCloud Economics

Cloud EconomicsはAWS活用の効果や投資効果算定支援のためのプログラムです。
株式会社ツムラがこのプログラムを利用することで40%の削減効果が見込めたので移行に踏み切ったとのことでした。

クラウド人材育成のための認定資格制度

ビジネスとクラウドは密接につながるほうが効果が高いため、各ビジネスに専任のクラウド担当者がいることが理想です。
クラウドの知識共有を行うためのチームを育成するには認定制度を活用するのがよく、三菱UFJフィナンシャル・グループでは600人近くAWSの研修をうけたことで、社内のディスカッションのレベルがあがったとのことでした。

頼りになる認定パートナー

日本には450社のパートナーがおり、パートナーを選びやすくするプログラムをAWSが提供しています。
– コンピテンシー 特定の専門知識に応じた認定パートナーが保有する資格
– サービスデリバリー 各サービスに対する専門知識の認定制度
AWSの利用用途に応じてパートナーを活用できます。

充実のサポート

サポートにはプランがいくつかあり、企業での利用の場合はビジネスとエンタープライズプランが一般的で、本番環境はビジネス以上のサポートを利用するのがよいです。
エンタープライズサポートは平均15分で回答、専任のアカウントマネージャーがテクニカル、ビジネス面で支援してくれます。
AWS Trusted Advisor も活用すればコストダウンと堅牢性を高めることが可能です。
AWSのベストプラクティスに沿った、コスト最適化、パフォーマンス、セキュリティ、耐障害性がオンライン上でチェックできます。

未来を感じてワクワクする各社の活用事例

KDDI株式会社 iPhone予約サイトでのAWS活用事例

au ビデオパス、au ブックパス、au HOMEなどでAWSを採用。
iPhoneの予約サイトはもともとはオンプレで構築していたがAWSに移行。
理由は2016年と2017年で比べると約4倍のトラフィックがあり、膨大なピークトラフィックへのキャパシティプランニングが必要だったため。
AWSに移行することでインフラ工期 10日で4.8倍の処理性能をもったシステムに進化できたそうです。

ソニー銀行株式会社 AWS大阪リージョンの活用事例

2013年の冬から社内および銀行周辺系システムでAWSの利用を開始していましたが、勘定系のような重要業務で利用するためには可用性が必要。
地震・停電リスクの及ばない地理的な距離が必要だったため、大阪リージョンのリクエストはAWSと何度も話し合い、伝えてきたとのこと。
大阪リージョンができることで、東京リージョンでメインシステムを構築し、複数のデータセンターにまたがってバックアップを作成、さらに大阪リージョンにもバックアップをとることで高い堅牢性を実現。
2019年秋以降に本番稼働の予定です。
「今後のクラウド活用の方向性を考えるときに、いまはどこまでクラウドにするかを考えているが、今後はクラウドオンリーでどのクラウドにするかを考える方向になるのではないか」
というクラウドオンリーのお話はとても印象的でした。

SOMPOホールディングス株式会社 デジタルサンドボックスをAWSで構築し、活用

自動車保険はMaaS(Mobility as a Service)で不要になるのではないかという課題に保険会社はどう向き合うかについてのお話。
その課題の答えを探すために、SOMPO Digital Lab を東京とシリコンバレー、イスラエルの3箇所につくり、デジタルの実験が自由にできる デジタルサンドボックスをAWSで構築。
結果、42件トライアル、実証実験をおこなって 10のサービスが誕生。
AWSを利用するメリットはスピード、コストパフォーマンス、スケーラビリティ、金融機関も利用する強固なセキュリティ。
AWSをプラットフォームとして活用することで、オープンイノベーションで世の中をよくしていきたいとのことでした。

株式会社ABEJA AWSでスピード感をもってIoTを活用

ディープラーニングの基盤をつくり、IoTデバイスでデータを収集するが、いかに速度をもって対応できるかが鍵。
AWS Greengrassを活用することで、クラウドで行うIoTデバイスの制御をエッジデバイスで行うことができ、早いサイクルで対応が可能。
人工知能の利用が実用化まで至っていない会社が多いので、実装するところまで支援していきたいとのことでした。

株式会社デンソー ITとモビリティの融合をAWSでどう実現するか

車や人の移動をMaaSやIoTで変える、デンソーが思い描く未来のモビリティについての紹介。
デジタルツインテクノロジーという現実世界のシャドーをクラウドにつくることで、最適な道を案内してくれるイメージ動画が流れたのですが、基調講演の資料が公開されたら、ぜひ動画をみてもらいたいです。
圧倒的な未来のビジョンに震えます。

嬉しい2つのニュース

初日の基調講演では
2018年7月 Amazon Elastic File System (EFS)の東京リージョン対応予定
2018年10月 AWS Loft Tokyoがオープン予定
の2つのニュースが発表されました。
AWS Summit Tokyo 2018期間中に発表されたニュースについては
AWS Summit Tokyo 2018で新たに発表された5つのうれしいニュース
にまとめています。
以上、基調講演のポイントでした。

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