Amazon Bedrockのウォーターマーク検出を試してみた!

AWS

2024.5.23

Topics

はじめに

こんにちは、Shunです!

今回は、Amazon Titan Image Generatorのウォーターマーク検出をAmazon Bedrockで実施してみました!
ウォーターマーク検出

Amazon Titan Image Generatorとは

Amazon Titan Image Generator G1は画像生成モデルです。テキストから画像を生成することや、ユーザーが既存の画像をアップロードして編集することが可能です。ユーザーは、テキストプロンプトを使って (マスクなしで) 画像を編集したり、画像マスクを使って画像の一部を編集したりできます。アウトペインティングで画像の境界を拡張し、インペインティングで画像を塗りつぶすことができます。また、オプションのテキストプロンプトに基づいて画像のバリエーションを生成することもできます。
出典: Amazon Titan Image Generator G1モデル

生成画像の著作権について

AWSの生成AIサービスでは、著作権侵害を対象とする知的財産補償が提供されております。
そのため、Amazon Titan Image Generatorから出力された画像であることをウォーターマークによって、証明することにより、仮に著作権侵害の申し立てを受けた際も保証を受けることができます。

AWS は、一般に提供されている Amazon の生成 AI サービス (Amazon Titan モデル、Amazon CodeWhisperer Professional、およびサービス条件のセクション 50.10 に記載されている他のサービス (以下「補償付き生成 AI サービス」という) の生成出力から生じる著作権侵害の申し立てについて、知的財産 (IP) の上限なしの補償を提供しています。つまり、補償付き生成 AI サービスは、顧客から提供された入力やその他のデータに応じて生成される出力によって、著作権侵害を主張する第三者の請求から保護されるということです。
出典: AWS は生成 AI サービスの著作権侵害を対象とする知的財産補償を提供していますか?

ウォーターマーク検出とは

ウォーターマークは、デジタルコンテンツに埋め込まれるマークで、著作権保護や不正使用防止の目的で使用されます。
これにより、所有者がコンテンツの権利を主張し、無断使用を防ぐことができます。
ウォーターマークには、透かしやデジタルシグナル処理などの技術が使用されます。

ウォーターマーク検出を使用すると、有害なコンテンツの生成を抑え、誤った情報の拡散を減らすことで、AI 生成コンテンツの透明性を高めることができます。コンテンツ作成者、報道機関、リスクアナリスト、不正検出チームなどがこの機能を活用して、Amazon Titan Image Generator モデルを使用して生成された AI 生成画像を識別して認証できます。Titan Image Generator のウォーターマーク検出では、信頼度スコアも得られるため、元の画像が変更されている場合でも検出の信頼性を評価できます。
出典: Watermark detection for Amazon Titan Image Generator now available in Amazon Bedrock

ウォーターマーク検出は、米国東部 (バージニア北部) と米国西部 (オレゴン) で利用可能です。

やってみる

1. Titan Image Generatorから画像を生成

Bedrockの[イメージ] > [モデルを選択] をクリックします。

モデルは、「Titan Image Generator G1」を選択します。

適当な画像を生成し、

画像をダウンロードします。

2. ウォーターマーク検出

ウォーターマーク検出は、Bedrockのコンソールから利用可能です。
[ウォーターマーク検出] > [画像を選択] から先ほどTitan Image Generator G1から作成した画像をアップロードします。

[分析]をクリックすることで、ウォーターマーク検出を実行することができます。

分析結果は、以下のように表示されます。
どの程度信頼できる結果やどのモデルから検出されたかが結果として出力されます。
(今は、Titan Image Generator G1の検出だけですが、今後増えていくのだと思います。)

弊社のテックブログのスクリーンショットをアップロードして、分析してみました。
この画像からはウォーターマークは検出されませんでした。

次に、Titan Image Generator G1を用いて、画像編集をした場合に、ウォーターマークが検出されるのかを試してみます。
Titan Image Generator G1の「inpainging」という、既存の画像を編集する機能を使って、ウォーターマークが検出されなかったスクリーンショットを編集します。
画像生成のモードを[Edit]へ変更し、[推論イメージ]へ画像をアップロードします。

プロンプトへ「add flowers」と入力し、実行します。
しばらくすると、既存の画像に花が加えられた画像が出力されます。

花を追加した画像へ分析を実行してみると、ウォーターマーク検出がされました。
元画像をTitan Image Generator G1で画像編集をした場合でもウォーターマークが入るようです。

さいごに

本記事では、Bedrockのウォーターマーク検出を試してみました!
生成した画像だけでなく、編集を加えたものも検出ができるという発見もありました!

画像生成の技術が高くなり、本物と生成されたものの区別が難しくなっているため、これらの機能は必要だと感じました!
また他の機能を試した際は、ご紹介できればと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございます!

テックブログ新着情報のほか、AWSやGoogle Cloudに関するお役立ち情報を配信中!

Shun

週8バスケしたいです。Google Cloud11冠、2024 AWS All Cert

Recommends

こちらもおすすめ

Special Topics

注目記事はこちら