【生成 AI】Vertex AI Studio の AI アシスタントがプレビュー公開になりました!
2024.10.9
はじめに
こんにちは、フクナガです。
先日Shunさんが書いたブログの中で気になったアップデートがありました!
Vertex AI Studio の AI アシスタントがプレビューで使用できます。AI アシスタント機能はプロンプトの調整と生成に役立ちます。
Use AI-powered prompt writing tools
出典:Google Cloud 注目アップデート/ブログ(2024/09/30~2024/10/04)
AI アシスタントは、Vertex AI に投入したプロンプトを改善するのに役立つようです。
使い方をご紹介したうえでいくつかのプロンプトを改善してみました!
使い方
(1) Vertex AI コンソールへ遷移
(2) 左側メニューから「自由形式」を選択
(3) 実行したいプロンプトを入力し、右下の実行ボタンを押下
ちなみに実行結果はこうなりました。
※一部抜粋
(4) レスポンス画面の右側「Refine prompt」を押下
(5) 変更する方針などを入力し「プロンプトを生成」を押下、その後「Apply and run」を押下
(6) 変更後のプロンプトの実行結果が返ってくることを確認
変更後のプロンプトを参考にすることで、プロンプトの改善作業が早くなりそうですね!
プロンプトの改善を試してみた
自分が過去に実施したことのある「セミナーの概要案の検討」というユースケースで試してみます!
題材となるプロンプト
あなたは、マーケティングや広報を得意としています。
「Google Cloudにおける生成AIの活用」という内容でセミナーイベントを開催する予定です。タイトルと100文字程度の概要文の案を提案してください。
そのまま実行した場合、回答はこちらでした。
画像が小さいのでよさそうなものを抜粋してみます!
タイトル案:
Google Cloudで実現する生成AI革命:ビジネス変革への最短ルート概要文案:
Google Cloudの強力な生成AI機能を活用し、ビジネス変革を加速させませんか?本セミナーでは、最新の生成AI技術とGoogle Cloudプラットフォームの連携による可能性を解説。具体的な活用事例や、導入ステップ、成功のための戦略までを網羅します。生成AIによる業務効率化、イノベーション創出、新たなビジネスモデル構築に興味のある企業担当者様必聴です!質疑応答の時間も設けておりますので、お気軽にご参加ください。
セミナーのタイトルとしてはもう少しカジュアルな文章がよさそうです。
このプロンプトの代案としてどういうものが提案されるのか、結果がどの程度変わるのか試していきます!
プロンプトの改善
「Response feedback」に、レスポンスを受けて変更したいと思った内容を書いていきます。
「プロンプトを生成」を押下すると、プロンプトの改善案が提案されました!
元のプロンプトに加え、下記が追記されています。
提案する際は、以下の点に注意してください。
– タイトルと概要文は、ビジネスシーンに適した表現を用いること。
– 「革命」や「創造」といった誇張表現は避けること。
– 専門用語を使う場合は、分かりやすく説明すること。
改善されたプロンプトで再実行
提案されたものを1つ抜粋します。
タイトル案1: Google Cloudで実現する、生成AI活用戦略セミナー
概要文案1:
本セミナーでは、Google Cloud Platform (GCP) 上で提供される生成AIサービスの活用方法を解説します。大規模言語モデルや画像生成AIといった最新の技術動向と、具体的なビジネス事例を紹介。導入における課題やセキュリティ対策、費用対効果についても触れ、貴社のビジネスにおける生成AI導入戦略の立案に役立つ情報を提供します。
私の意図通り、ビジネスセミナーとしてふさわしい内容になったと思います!
触ってみた感想
非常に使いやすい印象を受けました。
私が入力した「Response feedback」内の「かっこつけすぎる表現」というのを「誇張表現」と言い換えてくれたり、こちらのニュアンスを汲んでくれるところがすごく良かったです。
ただ、「Response feedback」を書くことにも、ある程度の生成 AI の知識が求められそうだなと感じました。
良い改善提案がでなかったときに、あきらめずに何度か挑戦してみることが大事なのかもしれません。
プロンプトのことを全く知らない人が簡単にプロンプトを作れる機能というよりは、
プロンプトの改善作業をスピードアップする機能、という印象です。
まとめ
生成 AI を利用する上で、プロンプトを書くテクニックというのは非常に重要です。
プロンプトによっては、求めている結果を得られないことは多くあると思います。
そういった体験がきっかけで生成 AI を使うことをやめてしまう人も少なくないのではないでしょうか。
この AI アシスタント機能は、生成 AI 利用者増加に非常に役立ちそうだなと感じました。
ただ、この機能自体にもある程度「慣れ」は必要だと思うので、たくさん使って慣れていきましょう!!
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Follow @twitterインフラエンジニア歴5年のフクナガです。2024 Japan AWS Top Engineers選出されました! 生成 AI 多めで発信していますが、CI/CDやIaCへの関心も高いです。休日はベースを弾いてます。
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