新卒の帰国子女がAWS Summit Japan 2025に参加しました #AWS Summit Japan 2025
自己紹介・はじめに
はじめまして!今年4月にNHN テコラスに新卒入社した帰国子女のRENAです。IT未経験ですが、これからAWSの学習を進めていく予定です。今回、AWS Summit に初めて参加してきましたので、その感想やレポートをご紹介します。
- 「帰国子女」で「新卒」で「未経験」 という唯一無二の観点からのレポートとなります。
- 1日目は現地参加、2日目はリモートでの基調講演視聴でした。
AWS Summit とは?
AWS Summit Japan(AWSサミット) とは、AWSのサービスに関する今を知ることができる、AWSを学ぶ日本最大のイベントです。 基調講演をはじめとしたさまざまなセッション(講演) や、さまざまな企業の展示 を見られるExpoエリア、そのほかにも楽しいイベントが用意されています。18歳以上の方であれば、どなたでも参加可能で、入場無料です。
AWS Summit Japan ガイド
AWS Summit 1日目 <現地参加レポート>
1日目は現地に足を運び、基調講演のセッション視聴と、AWS関連のサービスを提供している企業のブースやAWS側のブース巡りをしました。今回、私が紹介するのはこちら:
- 基調講演
- AWS Expo
- 株式会社RABOの猫と飼い主のためのIoT技術
- New to AWS:さぁ、初めての AWS の冒険へ出かけよう!
基調講演
講演のあまりの人気で席を確保することができず、会場後方から立って視聴しました。ちょうど英語で「SageMaker」についてのセッション が始まったため、帰国子女としての英語力を全力で活かして聞き取りました。
SageMakerとは
広く採用されている AWS の機械学習 (ML) と分析機能をまとめた Amazon SageMaker は、分析と AI のための統合エクスペリエンスを、すべてのデータに対する統合アクセスとともに提供します。モデル開発、生成 AI、データ処理、SQL 分析のための使い慣れた AWS ツールを使用して、統合スタジオからより迅速にコラボレーションして構築できます。
AWS Japan公式ページ
講演の主な内容:
SageMaker利用にはクラウドの利用が必要であるにも関わらず、オンプレミス(自社運用)からの移行が難しくてできないというのがこれまでの難点でした。この問題を解消するため、AWSは2025年5月にAWS Transformをリリースし、主要なオンプレミスからのクラウド移行が可能になりました。
所感
- 誰でもMLなどの現代技術を駆使できるよう、クラウドへの移行を簡単にできるようにしたのは大きな進歩だと思いました。
- 帰国子女として英語は分かっても、技術の話が難しくて理解が追い付かず、悔しい思いでした。来年、AWS Summitに参加した際には技術面も理解できるようになりたいというモチベーションに繋がりました。
AWS Expo
AWS Expoでは猫のためのIoT技術と、AWS初心者のための 「さぁ、初めてのAWSの冒険へ出かけよう!」 が印象的でした。
株式会社RABOの猫と飼い主のためのIoT技術
AWS Expoで特に印象的だったのは株式会社RABO が取り扱う、猫の健康を見守るためのIoTデバイスシリーズ・「Catlog」 でした。大きな猫の写真に惹かれ、そのまま引き寄せられるようにブースに立ち寄ったのを覚えています。
株式会社RABO Catlogシリーズとは
Catlogシリーズは、スマート首輪型のCatlogと重量計のCatlog Boardによって猫様の生活を記録し、体調変化の兆候をいち早くアプリでお知らせします。
株式会社RABO ホームページ
AIが飼い猫の健康状態をセンサー付きの首輪やトイレで分析し、普段の行動パターンを学習します。これらは全てアプリに反映されるので、飼い主は飼い猫に異常がないかを一目で確認することができます。猫好きとしては非常に嬉しいサービスです!
ここで凄いのは、こちらのサービスは全てAWSを使用していることです。Amazon ECSとAmazon DynamoDBを中心とし、猫の情報処理を行っています。
大好きな猫の健康管理をAWSが手助けしてくれるなんて…!一気にAWSに親近感が湧きました。
New to AWS:さぁ、初めての AWS の冒険へ出かけよう!
AWS公式のコーナーの1つに、「さぁ、初めてのAWSの冒険へ出かけよう!」というものがありました。
ここでは初心者向けのAWS学習用のRPGゲームを体験することができました。
自分でマウスを動かしてRPGゲームを進め、途中様々な敵に出会いながら、無事に 「ストレージの泉」 や 「サーバレスの滝」 を抜け、「永遠の宝石」 や 「無窮の水晶」 を集め、「Amazon S3の力」 を手に入れて 「データ消失ドラゴン」 を倒すことに成功しました。最後に出てきたAWSサービスクイズも無事クリア。
成功報酬がこちらの画面。
「遂に敵を打ち破り、renaは平和な世界を取り戻した。」
はい、取り戻しました。
こちらのゲームは、AWSが提供する初心者向け 実用的な AWS Cloud スキルを身につけるための唯一の3D ロールプレイングゲーム・AWS Cloud Quest に少し似ていたように思いました。
AWSは常に技術を更新しているにも関わらず、このように初心者から参加可能なゲームを作ることで誰も置いていかれないような工夫が魅力的だと感じました。
AWS Summit Japan 1日目終了後の所感
1日目終了後の主な感想はこちらです。
- 全体的に規模が大きい。 AWSサービスを取り扱っている企業も、AWS Expoも力が入っていた。
- 知らないサービスがまだまだある上、意外なAWSの使い道が多くあると気づいた。
- 様々なブースのエンジニアと会話をすることで、自分の無知さを実感した。
- 今後、更に学びを深めるモチベーションへとつながった。
以上、AWS Summit 1日目の現地参加レポートでした。
AWS Summit 2日目 <オンライン参加>
2日目は現地へは行かず、オンラインで基調講演をリアルタイム視聴しました。
個人的に面白いと思ったのは Amazonのウェアハウスで使用されている AI/ML技術 についての講演でした。
(1日目の写真です)
AI/ML技術は全部で6つ紹介されましたが、最初の3つが特に印象的でした。
- レシービング技術: 人の手を使うことなく、AI/MLのみの力で入荷された商品を正しく認識し、そのまま在庫に反映する技術です。
- 在庫配置最適化: 在庫が切れそうな商品を認識し、各地域でのその商品の需要に合わせて自動で商品の入荷依頼を出す技術です。
- Amazon Robotics: Amazonのウェアハウスで使用されるロボット技術の一つです。基調講演の映像では「Hercules (ヘラクレス)」というドライブユニットがピッキング用のアイテムの積まれたユニットをピッキング担当者に運送していました。
Amazon Japan公式より、Amazon Roboticsについて
2日目 基調講演の感想:
個人的にはアメリカで家電量販店のウェアハウスで働いていたという経験もあり、Amazonの技術力の高さに感心しました。
その頃の状況です。
- レシービングも在庫配置も商品の移動も全て手動。
- 大きな商品をピッキングする時や、大型家電をレシービングする時は非常に危険。
- 中にはレシービングの際にテレビの下敷きになって怪我をしてしまった方も。
これらの危険を解消する上、別の業務に人の手を回すことを可能とするAWS技術に感銘を受けました。
AWS Summit Japan 2025 を終えて
初めてのサミットを終えた新卒帰国子女の所感です。
- 普段、自分の会社では見ることのないAWSの使用例を見て、幅広さを改めて実感しました。
- 自分の大好きな猫の健康管理にも携わってるAWSの技術に、「こんなユースケースもあるんだ」という驚きがありました。
- 初心者を置いていかない工夫を施していることが普通の企業と差をつける魅力だと感じました。
- 英語の講演を視聴したことで自分の無知さを実感し、今後更に勉強して技術の話を理解したいという思いが膨らみました。
さいごに
今回は初ブログとしてAWS Summit Japan 2025の参加レポートを執筆いたしました。
IT未経験者として初めてのイベント参加だったため、初めて聞く言葉やサービスがとても多く、今後勉強する上でのモチベーションにもなりました。最後までお読みいただきありがとうございました!
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Follow @twitter文系出身、25卒の帰国子女。
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