【AWS Summit Tokyo 2023】「今踏み出す、変革への一歩」(KEY-01)
はじめに
皆様、こんにちは!今回の記事では2023年4月20日・21日に幕張メッセで行われました”AWS Summit Tokyo”というイベント内基調講演、「今踏み出す、変革への一歩」を取り上げていきたいと思います。
このイベントのオンデマンドコンテンツは、一般にも公開されているようです。興味のある方はぜひ下記リンクから視聴してみてください。(筆者は実際に現場で講演を聞きましたが、会場も非常に盛り上がっており、関心の高さがうかがえました)
セッション概要
・AWSの日本に対するコミットメント
┗日本への設備投資規模と近年力を入れているサービス
・KDDI株式会社のAWS活用
┗ミッション「誰もが思いを実現できる社会を」を実現するために
・株式会社インテグリティ・ヘルスケアのAWS活用
┗ウェアラブルデバイス、センサー、クラウドを活用したヘルスケア
・初代デジタル大臣 平井卓也衆議院議員
┗デジタル田園都市国家構想とガバメントクラウド
・神戸市
┗データ連携基盤を活用して成し遂げたこと
・浜松市
┗データ連携基盤活用モデル事例創出事業とガバメントクラウドの活用
レポート
・AWSの日本に対するコミットメント
東京リージョンが2011年に開設されてから、12年が経過した。1つの国で2つリージョンがある国は、日本とアメリカのみ。それほどAWSにとって、日本は大切なマーケットである。日本への設備投資額は2011年以来、累計1兆3510億円にも達する。また昨年一年だけで3480億円にもなる。これからも引き続き貢献していきたい。
アマゾンが掲げるミッションは「世界中で最もお客様中心の企業になること」。もちろんAWSも例外ではなく、お客様の課題を解決しながらサービスを拡張させてきた。近年では機械学習のサービスに力を入れており、日本だけでなく世界中で機械学習サービスが活用され始めている。
・KDDI株式会社のAWS活用
会社のミッションが「誰もが思いを実現できる社会を」ということで、これからのデジタル駆動型社会に対応していくために様々な場面でAWSの活用を進めている。モバイルネットワークの一部データベースのバックアップをAWS上に構築している。AWSを活用してデータドリブン経営を推進している。はじめの一歩として、データを可視化と蓄積を開始した。また、Web3へも積極的に取り組んでいる。
・株式会社インテグリティ・ヘルスケアのAWS活用
医療の在り方は時代とともに変わっていくが、どんな時も患者さんの支えになることを目指している。がんや心疾患などの生活習慣が原因で起こる死亡が年々増加している。生活の中で自らを管理するということが大切である。そのためにも、ウェアラブルデバイス、センサー、クラウドの進化を利用している。例えばパーキンソン病の症状データをリアルタイムにAWSのクラウドに取集しており、データを定量的に可視化している。
・初代デジタル大臣 平井卓也衆議院議員
デジタル田園都市国家構想という、デジタルインフラを基盤に、都市それぞれが特色を持った運営を行っていく体制を目指している。そのためにも、国が都市に提供するクラウド環境であるガバメントクラウドの整備を進めている。2025年までに形にしたい。マイナンバーカードを起点に、行政コストを下げていきたい。
・神戸市長 久元 喜造 氏
AWSを用いて、5か月でデータ連携基盤をクラウド上に構築した。そのおかげで複数業務のデータを合わせた分析が可能になった。特に力を入れているのは、EBPM(証拠に基づく政策立案)データに基づく政策立案(例:保育所の適切な配置)、審査自動化による業務改善(例:市民税申告業務の自動化)そしてガバメントクラウド先行事業参画(例:税と福祉のシステムを徐々にガバメントクラウドに移行している)である。
・浜松市 鈴木 康友 氏
浜松市データ連携基盤活用モデル事例創出事業というものに取り組んでいる。データ連携基盤を活用した新たなサービスやアプリケーションの創出を目指しており、アイデアレベルから実装まで市としてサポートしている。ガバメントクラウドを利用した「書かない窓口」や、行政手続きのオンライン化も進めており、市民の利便性向上と業務効率化の両立をしたい。
まとめ
AWSにとって日本は重要なマーケットであり、2011年の東京リージョンの誕生から累計1兆3510億円の設備投資を行っている。AWSは常にお客様の課題解決とサービス拡張に注力し、最近では特に機械学習サービスに力を入れている。
KDDI株式会社はAWSを活用してデータドリブン経営を推進し、デジタル駆動型社会に対応していこうとしている。株式会社インテグリティ・ヘルスケアはAWSを使って患者のデータをクラウド上で可視化するなど、医療の改善にAWSを用いて取り組んでいる。
初代デジタル大臣の平井卓也氏によると国家としてデジタル田園都市国家構想を進めており、中でもガバメントクラウドの整備に力を入れている。神戸市や浜松市などの都市も、クラウドを活用してデータ連携基盤の構築や行政の効率化に取り組んでおり、市民の利便性の向上と行政の業務効率化の両立を目指している。
感想
国内にリージョンが2つも存在するのは世界でアメリカと日本だけだと初めて知りました。それに伴いAWSの日本への総設備投資金額は想像していたより何倍も大きなもので、とてもびっくりしました。またAWS内に使いきれないほどたくさんのサービスがある理由も、「世界中で最もお客様中心の企業になること」というミッションのためだと知って、非常に納得しました。
基調講演だけでなく「AWS Summit Tokyo」全体を通して様々な分野でクラウド(AWS)が活躍していることを知り、クラウドの素晴らしさを実感しました。そして自分がそこに関わることができるなんて、とてもやりがいのある仕事をしているのだと改めて感じました。またなにか面白いイベントがありましたら、記事にまとめさせていただきたいと思います。
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