IT企業の会社員が仕事や健康について考えた記録〜2025年に手術を受けました

コラム

2025.12.7

Topics

この記事はNHN テコラス Advent Calendar 2025 の 7日目の記事です。

こんにちは、NHN テコラスの広報です。唐突ですが『手術を受けることになった時に、会社員でよかったよ、NHN テコラスに所属しておいて良かったよ』と思った話をします。

手術を受けました

突然ですが。2025年の夏に、手術を受けました。

外科系の持病で定期的に通院をしているのですが、精密検査を勧められ、精密検査の結果、手術を勧められ、即断即決し、あれよあれよと進みました。

結論から申し上げると、無事で、予後も良く、11月下旬の最終通院をもって本件は一旦完了となります。

なぜ経験談や考えを書くのか

テックブログに場所をもらった理由は2点あります。一つ目は、福利厚生などの観点とも絡めて経験と主観をベースに書きたかったからです。

私たちが同僚とつながるきっかけは仕事で、つながっている理由は会社の目標達成のためです。こういったプライベートの話は、披露する必要はないと言えます。

しかし人生で初めての外科手術と入院を経験して、人事や上長からの支援がありがたいなと思ったことから、それに絡めて記録に残してみようかなと思いました。

また二つ目の理由は、エンジニアのみなさんの中には独立を検討される方などもいらっしゃるはずですが、独立して働いている場合と、組織に所属して働いている場合、こういった状況に巻き込まれた際の対応や感じ方は変わるのではないか?と思ったため「組織に所属して働いている場合」として経験や気持ちを紹介してみようと思いました。

n=1の体験談でしかありませんが、なにか参考になれば幸いです。

※私は、ひとまず本件について、予後が悪くなかったためにこうして書くことができました。ご自身やご家族など、様々なご経験をされた方がいらっしゃるはずです。これを読み進めることでなにかを考えたり思い出したりして辛くなりそうな方は、無理に読まないでくださいね。

Q&A

Q.なぜ手術の即断即決ができたのか

A.

判断の軸は2つでした。私は、迷わなくて良いことに時間をかけすぎたくない性格です。そのため「有識者である医師が手術を勧めるのであれば、すべきでしょう!」と思いました。

そして仕事のスケジュールを考えた時、手術を勧められてからその先の数ヶ月は『仕事が立て込みすぎていない』ことが明らかでした。ならばその時期に対処した方が周りにあまり迷惑をかけないのでは、と仮説を立て、上長への相談に進みました。

特筆したいのは、直属の上長や人事部に相談した際、その後の流れが非常にスムーズだった点です。「なんでこの時期なの、調整できないの(別の時期にしてよ)」といったことは一切言われませんでした。

ただし、チームで働く会社員の皆様は、チームの看板を抱えている以上、必要な調整をすべきタイミングもあります。ぜひ直属の上長や人事部にうまく相談してください。

Q.結局、なにがあったのか

A.

私が実施したのは以下でした。

  1. 精密検査をした
  2. 精密検査の結果を確認した
  3. 入院、手術などの日程を決めた
  4. 仕事関連の相談や調整をした
  5. 決定事項を粛々と進めた

大きくこの5つでした。

Q.会社では、誰と何を話したのか

A.

  • 直属の上長に各種ご報告
  • 人事部に各種ご相談
  • 入院、手術、療養の期間に関わるステークホルダーのみなさまへご相談

大きくこの3つでした。

考えたこと3つ

入院・手術・療養を経てこんなことを考えました。

  1. 『急に不安が訪れる』、そんな時も出社していれば気がまぎれると実感した
  2. 仕事復帰について考えさせられた
  3. 会社員は会社が健康診断を手配してくれる。発見のきっかけをつかめるかも

※もちろん、時と場合によるでしょう、といった感想を持たれる方もいらっしゃると思います。主観である点をご理解いただけますと幸いです。

1.『急に不安が訪れる』、そんな時も出社していれば気がまぎれると実感した

先述した

  1. 検査をする
  2. 検査結果を確認する

この段階が、最悪最低の気分でした。

「精密検査をしなくても、おおむねわかっていること」などがありつつも、詳細を理解するために精密検査が必要でした。また、術後も詳細の検査を要するため、術後の数週間後にならないと全容は明らかにならない、という状況でした。

こうなると「検査結果が悪かったらどうしよう」が、何をしていても頭を離れないわけです。これが最悪で最低の気分でした。家族や愛犬のことを考えると止まらなくなり、犬と散歩しながら泣いたこともあります。

ただ、弊社は出社をしなければならず、そのおかげなのか、気が紛れました。出社をすると自然に色々な人と話をする機会があるため一時的にでも忘れることができます。

多分、このときに在宅勤務だったら、調べても仕方がないような医療関連の情報などを延々とググって調べて、ただただ不安を蓄積させていたと思います。

ーーー

2025年10月4日25:00〜に放送された、某芸人さんのラジオで、ほとんど同じエピソードが披露されていました。要約すると以下のような内容でした

「医師から精密検査を勧められた。普段の健康診断の結果については看護師である奥さんが飄々としたリアクションをしてくれて、結果にも問題はない。しかし今回は奥さんのリアクションが良くなかった、自分で調べても仕方がないのに色々と調べてしまって不安が増大した。精密検査の結果的には・・・」といった内容でした。

これを聴き、「ほとんど全く同じでしたよ!!!わかります!!!」と共感しました。

2.仕事復帰について考えさせられた

NHN テコラスは関東ITソフトウェア健康保険組合です!病気やケガで働けないときに支給要件を満たせば傷病手当金が支給されます。

このように会社員は働けない期間にも手当金がもらえたり、期間によっては有給などを使えたりします。

今回、「手術前には自覚症状も痛みなども全くなく元気だったけれど、手術後は一時的ながら非常に弱ってしまう」という展開を経験し、「人ってこんなに弱るんだ、歳もとったしなあ」と実感すると同時に、会社員ってありがたいなと思いました。

ーーー

私は仕事に対して少しばかりFOMOの気質があります。メディアに提供できる面白い情報が社内のどこかにないだろうか・・・社会情勢や時流と絡めて発信できる情報がなにかないだろうか・・・と考え続けることからきているのだろうと思います。

(NHN テコラスだからこうなっているわけではなく、今までの会社でもこうです)

このような気質もあり、手術前は「こんなに元気だし、手術も何箇所か切るだけだし、すぐ治癒すると思う。術後は安静にするよう医師からの指示が出ているけど、すぐ仕事に復帰しますね!」なんて人事部のTさんにも話していたのですが・・・

手術後は、予想よりはるかに弱った?(疲れていた?)自分がいて、そんな弱った自分に弱ってしまいました。こんなに弱るの?と我ながら驚きました。

↓こちら、弱っていた時のTさんとのやり取りです

「自分は手術をしても弱らない」といった前提で色々と考えていたため、手術前に決めていた術後の休み方などのスケジュールを少しだけ後悔しました・・・!

広報は、インハウスにならずに独立する方も多いです。

仮に独立しながら手術や療養などを鑑みて仕事を止めなければいけなくなる場合、仕事を減らした分、収入も減ります。

その時に仕事を発注してくれていたクライアントが(私ではない)別の発注先を探す展開もありえるでしょうし、その後、仕事を再開できる段階になっても「発注を再開してくれるかどうか」はわかりません。要は、仕事を離れることにはリスクがあります。

会社員の場合、役職や部署などによりますが、基本的には会社は疾病を理由に従業員を解雇することはできず、特に業務上の疾病の場合は労働基準法で解雇は禁止されています。

つまり会社員は、病気で仕事ができない時期があっても、会社によってはさまざまな兼ね合いで配置転換などはありえるかもしれませんが、『仕事がなくなる』ということはありません。

これって非常にありがたいと思います。もちろん同時に、仕事をさせていただいている立場としての責務をまっとうして、成果を出すことを当然忘れてはなりませんが…!

わたしは生物学的に女性で、月経もあるため、毎月一定数日体調がベストではないなという日がある(※人によります)ので、これまでに「体調が良くないけど、それを表には出さずに、なんとかいろいろの成果を出す」を長らく経験しています。同じ経験をしている女性はそれなりの人数いらっしゃる気がします。出産を希望する方は、それらに関連する期間は月経の比じゃないと想像します・・・きっとさらに大変です。

しかし例えば男性の場合でも「パートナーが産休〜育休を控えている時期に、自分の体調不良が発覚する。さらに自分もしくはパートナーもしくは両方の両親や家族がガクッと体調を崩してしまい、支援しなければならない」など、自分や周囲の複数の人に体調不良やそれらの支援活動が立て続いて起きる可能性も全くのゼロではありません。

このような時に、仕事が保証されるというのは非常に大きな差なのではないでしょうか。

3.会社員は会社が健康診断を手配してくれる。発見のきっかけをつかめるかも

みなさん!健康診断を受けていますか!!

私の今回の件は会社の健康診断ではなく前から自分で手配している定期的な通院を経由して発見したものですし、検索していただければわかりますが、会社経由の健康診断は重病を発見できるものではないと言われています。

しかし、健康診断をきっかけに精密な検査を受けた人、それらを通じて発見や治療につながった人はいらっしゃるのではないでしょうか。

(有効な統計を見つけることができなかったのでこんな言い方しかできませんが・・・)

健康診断や定期的な通院をぜひしていただきたいです。

会社に所属していれば、会社が健康診断を手配してくれます。それに乗っかって健康診断を受ければ不調や治療のきっかけを掴めるかもしれません。ぜひその機会を活用していただきたいです。

手前味噌ですが、NHN テコラスを自慢させてください

1.平日に通院がしやすい

NHN テコラスはフレックスタイム制を導入していることから平日の通院もしやすいです。

私はいくつかの診療科目へ、平日に通院できています。

全部外科系の診療科目です。少しでも違和感を感じたら病院に通います。

また、少なくとも私が所属している部署は「フレックスタイム制を使います」といった申請や報告連絡などは基本的に不要です。

もちろん立て込んでいる時期などは部署や周囲へ予告や報告などを差し上げています。

2.上長や人事部へ相談しやすい

NHN テコラスのマネージャーや部長の全員と勤務したことがあるわけではないことから、『少なくとも私の上長は』、『少なくとも私が存じている範囲では』という前置きをさせていただくことになってしまいますが、NHN テコラスには相談しづらそうなマネージャーや部長はいらっしゃらないようにお見受けします。

今回のわたしのプライベート面での有事も、すぐに相談をさせていただき、検査が長時間になりそうな日は突発的ながら有給を使わせていただきました。

また、人事部のみなさんも、話を持ちかけたところすぐに時間を調整して話を聞いてくださり、非常にありがたかったです。

3.勤務時間中に予防接種を受けられる(※義務ではありません)

NHN テコラスはインフルエンザの予防接種を自社ビル内で勤務時間内に接種することができます。この制度や方法などは年次や会社の判断によって今後は変わるかもしれませんが、私は2024年4月に入社して、2024年と2025年、接種できています。ありがたすぎます。

おわりに

個人的な経験談をここまで読んでくださり、ありがとうございました。

自分の体調不良をきっかけに、その時に会社員でよかったとか、上司や人事部など周囲が親身になってくれてありがたかったとか、自分って意外と弱るので心身共に健康である努力をしたいなとか、色々と考えることができ、良い経験になりました。

NHN テコラスの方は、もし相談事項があったら上長や人事部へ相談いただき、また、私に話しかけていただいても大丈夫ですので、なにかありましたらお気軽にご連絡ください。

オフィスでしたらコーヒーでも飲みながらお話ししましょう。お酒が好きな方は、差し支えなければ16時頃から新橋で飲みましょう。

NHN テコラスの社員ではないよ、という方は、ご自身の健康や社会人生活、人生の時間の使い方、所属組織が用意している福利厚生などの内容などを考えるきっかけにしていただけると幸いです。

安心安全な会社で働きたいな、と思っているあなたはぜひNHN テコラスを候補に入れてください。

NHN テコラスのことを知ることができる、公式note

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Eri.F

NHN テコラス株式会社の広報です。東証プライム企業総合職→翻訳会社 →外資金融出身のアメリカ人2人が創業したスタートアップ→東大工学部出身の2人が創業したスタートアップ→現職。趣味は犬の散歩、読書、睡眠

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