[AWS re:Invent 2018]:新サービスTransit Gatewayを試してみました!!!
こんにちは!!SEのtx_anです。
この記事は NHN テコラス Advent Calendar 2018 の18日目の記事です。
今年のre:Invent 2018では様々な新しいサービスが発表されましたね。
皆さまは、その中でどのサービスが気になりましたか?
私は、Transit Gatewayがすごく気になりました。
早速試してみましたので、このブログで紹介したいと思います。
Transit Gatewayとは?
AWS Transit Gateway はお客様が Amazon Virtual Private Cloud (VPC) とオンプレミスネットワークを単一のゲートウェイに接続できるようにするサービスです。AWS で実行するワークロードの数が増えるにつれ、その増加に対応できるよう複数のアカウントと Amazon VPC 間のネットワークをスケールする能力が必要になります。現在でも、ピアリングすることで Amazon VPC 間を接続できます。
…
— AWS Transit Gateway
上記の文書から一部の機能を下記の図にまとめました。
左側のダイアグラムは従来よく利用されている構成だと思います。(利用されていない場合は許してください。)
そしてTransit Gatewayを導入後は、右のダイアグラムになります。
VPC-ピアリングやVPN接続の部分をTransit Gatewayだけで一元管理できます。すごいですね。
では、右のダイアグラムを実現しましょう。
本ブログはでは注目のTransit Gatewayを試しますので、以下の環境準備をお願いします。m(_)m
環境準備
- VPC2つ:
- VPC1: 10.0.0.0/16
- VPC2: 172.33.0.0/16
- RTX1210とVPCサイト間VPN接続
- それぞれのVPCに1つEC2起動
- VPC1 :10.0.1.155
- VPC2 :172.33.0.154
それでは本題であるTransit Gatewayの設定を行います!!!
Transit Gateway作成
「AWSコンソール」->「VPC」->「Transit Gateway」->「Create Transit Gateway」
- 「Name」と「Description」を記入、他の項目をdefaultにしましょう。
Transit Gateway Attachments作成
「AWSコンソール」->「VPC」->「Transit Gateway Attachments」->「Create Transit Gateway Attachments」
VPC用のTransit Gateway Attachment作成
- Transit Gateway ID: 作成したTransit Gatewayを選択
- Attachment Type: VPC
- VPC ID: 該当VPC選択
- Subnet IDsを選択
- 他の項目:default
2つVPC用にTransit Gateway Attachmentを作成してください。
VPN用のTransit Gateway Attachment作成
- Transit Gateway ID: 作成したTransit Gatewayを選択
- Attachment Type: VPN
- Customer Gateway ID: 該当に選択
- 他の項目:default
各のVPCのルーティングを作成
赤い枠は作成したTransit Gatewayを選択します。
- VPC1(10.0.0.0/16)のルーティング
-
VPC2(172.33.0.0/16)のルーティング
ここまででTransit Gatewayの準備が完了しました。
VPC1(10.0.0.0/16)のEC2からVPC2(172.33.0.0/16)のEC2へ通信確認
re:Invent 2018で発表されたArmベースの新しいAWS Gravitonプロセッサー-a1.mediumインスタンスタイプを利用しました。
[ec2-user@ip-10-0-1-155 ~]$ uname -r 4.14.77-81.59.amzn2.aarch64 [ec2-user@ip-10-0-1-155 ~]$ ssh 172.33.0.154 Last login: Fri Dec 14 06:34:46 2018 from 10.0.1.155 __| __|_ ) _| ( / Amazon Linux 2 AMI ___|\___|___| https://aws.amazon.com/amazon-linux-2/ 1 package(s) needed for security, out of 5 available Run "sudo yum update" to apply all updates. [ec2-user@ip-172-33-0-154 ~]$
各のEC2からRTX1210へ通信
[ec2-user@ip-10-0-1-155 ~]$ ssh nguyenan@192.168.100.1 nguyenan@192.168.100.1's password: RTX1210 Rev.14.01.33 (Fri Nov 2 14:31:39 2018) Copyright (c) 1994-2018 Yamaha Corporation. All Rights Reserved. To display the software copyright statement, use 'show copyright' command. 00:a0:de:cb:0d:0f, 00:a0:de:cb:0d:10, 00:a0:de:cb:0d:11 Memory 256Mbytes, 3LAN, 1BRI nguyenan-test> [ec2-user@ip-172-33-0-154 ~]$ ssh nguyenan@192.168.100.1 nguyenan@192.168.100.1's password: RTX1210 Rev.14.01.33 (Fri Nov 2 14:31:39 2018) Copyright (c) 1994-2018 Yamaha Corporation. All Rights Reserved. To display the software copyright statement, use 'show copyright' command. 00:a0:de:cb:0d:0f, 00:a0:de:cb:0d:10, 00:a0:de:cb:0d:11 Memory 256Mbytes, 3LAN, 1BRI nguyenan-test>
オフィスPC(192.168.100.2)からVPC2(172.33.0.0/16)のEC2へ通信確認
$ ifconfig |grep inet|grep 192 inet 192.168.100.2 netmask 0xffffff00 broadcast 192.168.100.255 $ ssh -i key.pem ec2-user@172.33.0.154 Last login: Thu Nov 29 11:01:54 2018 from wsip-24-120-53-74.lv.lv.cox.net __| __|_ ) _| ( / Amazon Linux 2 AMI ___|\___|___| https://aws.amazon.com/amazon-linux-2/ 1 package(s) needed for security, out of 5 available Run "sudo yum update" to apply all updates. [ec2-user@ip-172-33-0-154 ~]$
Transit Gateway導入メリット
- ネットワークダイアグラムを簡略化
- 運用・管理コスト削減
- 通常4つVPC間通信するには8個作成からTransit Gateway 1個作成だけ削減
現時点Transit Gateway制限
- Transit Gatewayはまだリージョン間の利用ができません。同リージョンの場合は別のアカウントでも利用可能です。
最後に
- 本ブログで簡単なTransit Gatewayの利用方法を紹介しました。
- VPC間の通信やAWS環境VPCとオフィスの通信が確認できました。
- Transit Gatewayのみで、ネットワーク管理できるのは超楽でしょう。
- 発表された時点では東京リージョンが利用できなかったが、利用可能になったので、皆さんの環境で是非ご利用ください。
- 次は同リージョンで別のアカウントとの通信を試したいと思います。
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