AWS Well-Architected Framework「コスト最適化」を読んでみる ~ クラウド財務管理を実践する(COST-01)
1. はじめに
みなさんは、「Well-Architected Framework」をご存じでしょうか?
この記事にたどり着いているということはWell-Architected Frameworkという用語は既に耳にされたことがあるかもしれません。
ただ、Well-Architected Frameworkに基づいて、実際のレビューまで実施した方や、中身を熟読したことがある方は少ないのではないでしょうか。
Well-Architected Frameworkを読み、どういうことをするとコスト最適化が実現できるのかについて考えてみたいと思います。
本記事を読んで、Well-Architected Frameworkの雰囲気をつかんでもらえるととてもうれしいです。
AWS Well-Architected Framework「コスト最適化の柱」には5つの重点分野が存在します。
本記事では「クラウド財務管理を実践する」という分野を中心にコスト最適化について考えていきます。
2. クラウド財務管理
CFM(クラウド財務管理) の主な目的は、お客様が最もコスト効率の高い方法でビジネス成果を達成し、俊敏性とコントロールの適切なバランスを見つけながら、経済的価値とビジネス価値の創造を加速できるようにすることです。
引用:https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/wellarchitected/latest/cost-optimization-pillar/practice-cloud-financial-management.html
3. 効果的なアクション
クラウド財務管理を実践するために効果的なアクションをご紹介します。
なお、本記事ではWell-Architected Frameworkドキュメントの「このベストプラクティスが確立されていない場合のリスクレベル」が「高」のもののみを対象とします。
①担当者/チームを決める
コストを追跡し、最適化に向けたプランを立てることに責任を持つメンバーやチームを決めます。
該当するレビュー項目
②会議体を決める
ビジネスに関わる関係者での会議体を決め、利用状況の把握や計画策定などを実施します。
会議への出席を通して、コスト意識を高め、コストを意識した意思決定を可能にします。
該当するレビュー項目
③利用状況を可視化し、予測する
利用状況を可視化する方法を用意します。また、コスト観点で目標値を定義します。
目標と状況を比較することで、自身の用途に対し適切なコストになっているかを検討し、改善策を検討することが可能になります。
利用できるAWSサービス:
– AWS Cost Explorer
– Amazon Forecast
– AWS Budgets アラート
– AWS Cost Anomaly Detection
該当するレビュー項目
4. まとめ
本記事では、AWS Well-Architected Framework「コスト最適化の柱」の内容を一部ご紹介しました。
AWSが提唱するベストプラクティスによれば、コストを管理する担当者を技術・財務の両面から選出し、予算や予測プロセスを定義、得られた知見からプロセスを見直す、ということが大事なようです。
他にも様々な観点でコスト最適化を目指すことができるので、他の柱や質問項目についても今後ご紹介できればと思います!
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Follow @twitterインフラエンジニア歴5年のフクナガです。2024 Japan AWS Top Engineers選出されました! 生成 AI 多めで発信していますが、CI/CDやIaCへの関心も高いです。休日はベースを弾いてます。
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