2025 Japan AWS Top Engineers(AI/ML Data Engineer) に選ばれました
2025.9.26
はじめに
2025 Japan AWS Top Engineers(AI/ML Data Engineer) に選出いただきました!
昨年はカテゴリーが異なりますが、Top Engineers(Database)で選出されたため、2 年連続での受賞となります。
2025 Japan AWS Top Engineers の発表 | AWS JAPAN APN ブログ
良ければ、昨年の記事も合わせてご覧ください。
受賞歴
- 2023 Japan AWS Jr. Champions
- 2024 Japan AWS Top Engineers(Database)/2024 Japan AWS All Certifications Engineers
- 2025 Japan AWS Top Engineers(AI/ML Data Engineer)/2025 Japan All AWS Certifications Engineers
Japan AWS Top Engineers とは
AWS エンジニアを対象にした日本独自の表彰プログラムです。
「Japan AWS Top Engineer Program」とは、AWS Partner Network (APN) に参加している会社に所属している AWS エンジニアを対象にした日本独自の表彰プログラムです。
特定の AWS 認定資格を持ち、AWS ビジネス拡大につながる技術力を発揮した活動を行っている方を Japan AWS Top Engineers として、AWS Japan が審査し選出しています。
2025 Japan AWS Top Engineers 申し込み方法のお知らせ | AWS JAPAN APN ブログ
表彰カテゴリーは以下の通り分かれています。
- Japan AWS Top Engineers (Services)
- Japan AWS Top Engineers (Software)
- Japan AWS Top Engineers (Networking, Security, AI/ML Data Engineer)
今回私が応募・選出されたのは「AI/ML Data Engineer」カテゴリーです。
昨年の「Database」カテゴリーは、以下の理由により「AI/ML Data Engineer」に統合されました。
補足:新設カテゴリー “AI/ML Data Engineer” とは
生成 AI に注目が集まる中、お客様のビジネスに真の価値をもたらすためにデータの重要性が再認識されています。
組織がデータ戦略を構築するためには分析、機械学習、データ処理に包括的に取り組むことが求められます。
昨年まではデータに関わる表彰カテゴリーとして、Analytics、Database、Machine Learning カテゴリーを個別に設けていましたが、今年はそれらを統合して ”AI/ML Data Engineer” を新設しました。
背景として、データ戦略の構築において従来のカテゴリーを横断した活動をされるエンジニアが増加していることがあります。
また昨年の応募者からも、カテゴリーを選択しづらいとのフィードバックがあったため、今回の変更に至りました。
新たなカテゴリーは、Analytics、Database、Machine Learning のいずれか、またはこれらの分野で横断的に活動するエンジニアを表彰対象とします。
ちなみに「AI/ML Data Engineer」にエントリーした理由は、データベース分野が最も好きだからという単純な理由です。
おまけ: 2025 Japan All AWS Certifications Engineers
Top Engineers と合わせて、All AWS Certifications Engineers にも選出されました。
昨年も All Certifications に選ばれているため、新しく登場した資格を取得するだけで済みました。
2025 Japan All AWS Certifications Engineers の発表 | AWS JAPAN APN ブログ
2024 年度の振り返り
2024 年度に行った活動の中から、以下 3 つに絞ってご紹介します。
- 「Purpose-built Database」の考え方で案件リードし、データベース環境の改善を実施
- セミナー・Tech Blog を通じた外部発信
- 新卒エンジニアの教育 OJT 担当
「Purpose-built Database」の考え方で案件リードし、データベース環境の改善を実施
2〜3 年前に「Purpose-built Database」という考え方を知って以来、単純に RDS だけでなく、Aurora Serverless や ElastiCache の導入にも興味を持つようになりました。
Purpose-built Database
AWS では多様なデータベースの選択肢
ワークロードに応じて最適な選択が可能
20220623_19th_ISV_DiveDeepSeminar_PurposeBuiltDB.pdf
あるお客様の環境でデータベースの負荷が高く障害が発生しているという相談を受けました。
当初は RDS for MySQL を使用しており、MySQL の EOL が近づいている状況でした。
そこで以下の改善を実施しました。
- RDS から Aurora Serverless への移行:急なスパイクに耐えられるよう対応
- ElastiCache の導入:読み込み処理が多く ACU 消費が高かったため、Aurora Serverless への負荷軽減を実現
この経験から、Purpose-built Database の考え方に基づいた継続的改善は非常に効果的であり、実践には相応の技術力が必要であることを実感しました。
AWS を学び始めた時から実現したかったアプローチのため、とてもいい経験を積むことができました。
詳細については、以下の Tech Blog にまとめていますので、ご興味があればご覧ください。
セミナー・Tech Blog を通じた外部発信
2024 年度は顧客・社内対応に重点を置いていたため、一昨年と比べると外部発信は減少しましたが、それでも定期的に活動を継続しました。
今までより深い内容で、直接的に困っている方に価値を提供できる内容にすることを意識しました。
セミナー活動
「Aurora MySQL 2 EOL 対策セミナー 〜スムーズなアップグレードを実現する〜」を開催しました。
Aurora EOL という注目度の高いテーマを取り扱い、実際の EOL 対応経験や B/G デプロイメントの実践的活用方法を紹介しました。
Aurora MySQL 2 EOL 対策セミナー~スムーズなアップグレードを実現する~ – NHN テコラス
Tech Blog 執筆活動
実際の顧客環境で発生した事象や、顧客向けに紹介する技術的な事例をまとめました。
以下の Tech Blog は、調査・検証でも解決できず、AWS サポートに問い合わせた内容です。
細かい仕様に関する動作だったため、新しい発見となりました。
また、以下の記事は試行錯誤や作業を含めて約 1 年対応していた内容です。
複合的な要因により設計・実装が困難で、複数の方法を検証しては見直しを繰り返しました。
新卒エンジニアの教育 OJT 担当
2023 年度と 2024 年度の 2 年間、新卒エンジニアの OJT 担当を務めました。
2023 年度に担当した新卒が今年の Jr. Champion に選出されるという嬉しい結果もありました。
2025 Japan AWS Jr. Champions の発表 | AWS JAPAN APN ブログ
新卒教育で実施したトレーニングを簡単にご紹介します。
実践的な障害対応
WordPress 環境(EC2 + RDS)を構築し、CloudWatch による監視と Slack 通知を実装してもらいました。
そして、実際の運用環境に近い形で障害対応を体験してもらいました。
過去の経験から、障害対応は非常にハードルの高い作業だと感じています。
急な対応に見舞われる前に事前の学習が重要と考え、Game Day をイメージしたトレーニングを実施しました。
実際に起こした障害
- ディスク障害
- AWS Fault Injection Service を使った CPU 障害
- 基盤障害を想定した EC2 停止
- AWS 負荷テストソリューションを使ったアクセス増加に伴うサイト表示遅延
Fault Injection Service AWS とは – AWS フォールトインジェクションサービス
AWS での分散負荷テスト | AWS ソリューション | AWS ソリューションライブラリ
結果として非常に学習効果の高いトレーニングとなりました。
特に効果的だったのは、本番環境では実行できないことを安全な環境で経験できた点です。
実際の環境では問題となるような操作も、擬似環境のため影響がありません。
このような失敗経験を安全に積んでもらえたことは、今後の活動に活かされると考えています。
AWS アップデートの紹介
週次チーム会や顧客定例会で、最新の AWS アップデートをワンスライドで紹介してもらうトレーニングを実施しました。
結果として継続的なキャッチアップが習慣化し、社内の「クラウド月次キャッチアップ会」運営にも繋がりました。
本トレーニングには、以下の目的がありました。
- 相手に合わせた説明スキルの向上
- 資料作成の練習
- 定期的なキャッチアップの習慣化
- 興味のある領域・サービス・分野の発見
結果的に 2 人ともキャッチアップが習慣化し、以下のような社内活動の運営も担当しています。
私自身がここまで成長できた大きな要因は、データベース分野への情熱だと考えています。
そのため、新卒にも好きな分野やサービスを見つけてもらうことが成長への近道だと考え、このトレーニングを考案しました。
Top Engineer の感想と今期の目標
最後に、Top Engineer になった感想と今期どうするのかの目標についても少し記載します。
Top Engineer の感想
昨年初めて Top Engineer になりましたが、案件対応に時間を割いたため、技術的・対外的活動はあまり行えませんでした。
ただし、その分より専門的な領域で技術支援ができたのでとても満足しています。
また、Top Engineer のベネフィットとして参加したイベントや Game Day がとても印象に残っています。
Game Day は、チーム戦だと後輩のエンジニアと一緒に参加できるため、普段学べないことを実践的に教えながらトレーニングできるためとても重宝しています。
今後の目標
私が目指すのは「顧客に対して技術を用いて価値を提供できるエンジニア」であり、この目標は今後も変わりません。
今年からデータ分析や生成 AI を担当するチームに移動したため、新しい領域でより多くの価値を提供できるよう努力したいと思います。
データ分析や生成 AI の文脈でも、データを保存するデータベースは必要不可欠です。
そのため、「Purpose-built Database」の考え方を引き続き広めて、Redshift や Neptune などデータ分析や生成 AI で活用できるデータベースを提案していければと考えています。
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Follow @twitter2021年新卒入社。インフラエンジニアです。RDBが三度の飯より好きです。 主にデータベースやAWSのサーバレスについて書く予定です。あと寒いのは苦手です。
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