Claude Cowork を Amazon Bedrock 経由で使ってみた

AWS

2026.5.27

Topics

はじめに

Amazon Bedrock と Claude Cowork の統合が可能になりました。
開発現場から全社展開へ:Amazon Bedrock で Claude Cowork を動かす | Amazon Web Services ブログ

Claude Cowork は、ローカルファイルへの直接アクセスや複雑なマルチステップタスクの自律実行を可能にする、コーディング以外の業務・知識作業に特化したエージェント機能です。

本記事では、Amazon Bedrock 経由で Claude Cowork をセットアップし、実際に動かすまでの手順を紹介します。

Claude Cowork と Claude Code の違い

同じく Anthropic が提供する Claude Code と比較すると、以下のような違いがあります。

Claude Code Claude Cowork
主な用途 コーディング・開発タスクの自動化 ファイル管理・業務タスク・ドキュメント生成
インターフェース CLI/IDE 拡張機能/Web デスクトップ GUI(Claude Desktop)
対象ユーザー ソフトウェア開発者 開発者〜ビジネスユーザー
動作環境 macOS / Linux / Windows(WSL 含む)、Web macOS / Windows(デスクトップアプリ必須)
コード操作 ファイル編集・テスト実行・Git 操作・PR 作成 ローカルファイルの読み書き・整理
出力形式 コード・テスト・コミット・PR など Excel・PowerPoint・フォーマット済みドキュメント
外部ツール連携 MCP 統合・CI/CD(GitHub Actions など) ブラウザ(Chrome 拡張)連携
スケジュール実行 あり(/loop・Routines) あり(定期タスク)

つまり両者は同じエージェント型アーキテクチャを共有しており、コーディング用途に特化したのが Claude Code、より幅広い業務・知識作業向けにデスクトップ GUI で提供したのが Claude Cowork という位置づけです。

開発者がコード編集やレビューを自動化するなら Claude Code、非エンジニアを含む幅広いメンバーが定型業務やドキュメント作成を自動化するなら Claude Cowork、というように使い分けるのがおすすめです。

Claude Cowork を始める | Anthropic ヘルプセンター
Claude Code | Anthropic ヘルプセンター

1. Amazon Bedrock API キーの発行

AWS マネジメントコンソールから Bedrock の API キーを発行します。

Amazon Bedrock の長期 API キー一覧画面(「長期 API キーを追加する」ボタン)

今回は検証目的のため、有効期限を短めに設定します。

長期 API キーを生成する画面(有効期限を 5 日に設定)

また、後述の設定手順で用いるため、利用するモデルの確認を AWS CLI で行います。
モデル ID を Claude Desktop で設定するため、結果を控えておきます。
※以下はコマンドの実行結果(一部抜粋)です。

aws bedrock list-inference-profiles ^
  --region us-east-1 ^
  --query "inferenceProfileSummaries[?contains(inferenceProfileId, `anthropic`)].{name:inferenceProfileName, id:inferenceProfileId, type:type}" ^
  --output table

--------------------------------------------------------------------------------------------------------------
|                                            ListInferenceProfiles                                           |
+---------------------------------------------------+--------------------------------------+-----------------+
|                        id                         |                name                  |      type       |
+---------------------------------------------------+--------------------------------------+-----------------+
|  us.anthropic.claude-sonnet-4-6                   |  US Anthropic Claude Sonnet 4.6      |  SYSTEM_DEFINED |
|  us.anthropic.claude-opus-4-5-20251101-v1:0       |  US Anthropic Claude Opus 4.5        |  SYSTEM_DEFINED |
|  us.anthropic.claude-opus-4-7                     |  US Anthropic Claude Opus 4.7        |  SYSTEM_DEFINED |
|  us.anthropic.claude-sonnet-4-5-20250929-v1:0     |  US Anthropic Claude Sonnet 4.5      |  SYSTEM_DEFINED |
|  us.anthropic.claude-opus-4-6-v1                  |  US Anthropic Claude Opus 4.6        |  SYSTEM_DEFINED |
|  global.anthropic.claude-haiku-4-5-20251001-v1:0  |  Global Anthropic Claude Haiku 4.5   |  SYSTEM_DEFINED |
|  us.anthropic.claude-haiku-4-5-20251001-v1:0      |  US Anthropic Claude Haiku 4.5       |  SYSTEM_DEFINED |
|  global.anthropic.claude-opus-4-6-v1              |  Global Anthropic Claude Opus 4.6    |  SYSTEM_DEFINED |
|  global.anthropic.claude-sonnet-4-6               |  Global Anthropic Claude Sonnet 4.6  |  SYSTEM_DEFINED |
|  global.anthropic.claude-sonnet-4-5-20250929-v1:0 |  Global Claude Sonnet 4.5            |  SYSTEM_DEFINED |
|  global.anthropic.claude-opus-4-5-20251101-v1:0   |  GLOBAL Anthropic Claude Opus 4.5    |  SYSTEM_DEFINED |
|  global.anthropic.claude-opus-4-7                 |  Global Anthropic Claude Opus 4.7    |  SYSTEM_DEFINED |
+---------------------------------------------------+--------------------------------------+-----------------+

2. Claude Desktop のインストールとセットアップ

公式ドキュメントに従いインストールします。
インストールとセットアップ – Claude.ai ドキュメント

Claude の公式ダウンロードページ(Download for Windows ボタンを選択)

インストール後にアプリを起動すると、初期画面が表示されます。

Claude for Windows の初期起動画面(「始める」ボタン)

開発者モードの有効化

左上のハンバーガーメニューから「開発者モード」を有効化します。
この操作は Bedrock 等のサードパーティ推論プロバイダーを設定するために必要です。
有効化後はアプリを再起動してください。

ハンバーガーメニューの「ヘルプ」→「トラブルシューティング」から「開発者モードを有効にする」を選択

確認ダイアログが表示されるので「有効にする」をクリックします。

開発者モードを有効にしますか?確認ダイアログ

サードパーティ推論(Bedrock)の設定

再起動後、同じメニューから「サードパーティ推論」の設定画面を開き、以下を設定します。

「開発」メニューから「サードパーティ推論を設定...」を選択

設定画面が開きます。初期状態では接続先が未選択になっています。

サードパーティ推論の設定画面(接続先の選択、初期状態)

プロバイダーとして Amazon Bedrock を選択してください。

サードパーティ推論の接続先ドロップダウンから「Bedrock(AWS)」を選択

手順 1 で発行した API キーを入力します。

BEDROCK の認証情報設定画面(認証情報の種類:静的 API キー、リージョン:us-east-1)

使用するモデル ID を入力します。
(例:global.anthropic.claude-sonnet-4-6)

モデルリスト設定画面(claude-opus-4-7、claude-sonnet-4-6 など複数モデルを登録)

「接続テスト」ボタンで疎通確認できます。

接続テスト成功の表示「推論 — 1 トークン補完:1191 ms · via static key」

問題なければ「ローカルに適用」を選択します。

接続テスト成功後に「ローカルに適用」ボタンを押す画面

保存後、アプリの再起動を求めるダイアログが表示されます。

設定保存後の Claude 再起動確認ダイアログ(「今すぐ再起動」ボタン)

再起動後、画面左下の表示が 「Cowork 3P · Bedrock」と表示されている状態になっていれば設定完了です。

再起動後に画面左下へ「Cowork 3P · Bedrock」と表示されている状態

3. Claude Cowork 機能の有効化

Claude Cowork 機能はローカルの仮想化環境を利用するため、Hyper-V などの仮想化機能が有効になっている必要があります。
無効の場合は OS の設定から有効化し、PC を再起動してから Claude Desktop を開き直してください。

Claude Desktop 起動時に表示されるプロバイダー設定エラーと仮想マシンプラットフォーム未設定の警告

左上の「Cowork」にカーソルを合わせると仮想化の有効化ボタンが表示されます。

「仮想マシンプラットフォームが利用できません」ダイアログ

再度、カーソルを合わせることで、進捗を見ることが可能です。

仮想マシンプラットフォームの有効化が 75% まで進んでいる状態

有効化が完了すると、OS の再起動が必要となります。

仮想化の有効化完了後、PC の再起動を求めるダイアログ

仮想化が有効な状態でアプリを再起動すると、「Cowork」を選択できるようになります。

Cowork が有効になったあとのメイン画面

Claude Cowork を使用してブログ用画像の整理をする

試しに、ブログ用に溜まったスクリーンショットの整理を Claude Cowork に依頼してみました。

プロンプト例

C:\Users\xxx\Pictures\Blog\2026 配下にブログ用スクリーンショットが
複数のサブフォルダに分かれて保存されています。
画像を実際に読み込み、内容を分析したうえで、
どのように分類・整理するのが適切か推奨してください。

フォルダへのアクセス許可を求められたので許可します。

Cowork がフォルダへのアクセス権をリクエストしている画面(許可・拒否の選択肢付き)

Claude Cowork はプロンプトを受け取ると、まずタスクを細分化して一覧表示します。
ファイルの読み取り・内容の分析・分類案の提示まで自律的に進めてくれました。

Cowork がタスクを 3 ステップに細分化して進行状況を表示している画面

結果は以下の通りです。

Cowork によるフォルダ内容の分析結果と推奨改善案(フォルダ名とテーマの対応表)

修正案をいくつか提示してくれました。

Cowork が提示した画像分類・整理の修正案(推奨フォルダ構成の一覧)

まとめ

思っていたよりセットアップの手順が多く、特に以下の点でつまずきやすいと感じました。

  • 開発者モードの有効化:見落としがちですが必須の手順です
  • 仮想化の有効化:PC 側の設定が必要で、変更後は OS 再起動が伴います
  • モデル ID の形式:In-Region と Global Inference Profile でフォーマットが異なります

一方で、セットアップさえ完了すれば、ローカルのファイルに直接アクセスしながら複雑なタスクをこなせる点は非常に強力です。
特にスケジュール実行やアーティファクト機能は、定型業務の自動化との相性がよく、今後の活用が楽しみな機能です。

参考資料

Claude Cowork を始める | Anthropic ヘルプセンター
概要 – Claude.ai ドキュメント
Amazon Bedrock を使用した 3P 上での Cowork のデプロイ – Claude.ai ドキュメント
開発現場から全社展開へ:Amazon Bedrock で Claude Cowork を動かす | Amazon Web Services ブログ

Cold-Airflow

2021年新卒入社。インフラエンジニアです。RDBが三度の飯より好きです。 主にデータベースやAWSのサーバレスについて書く予定です。あと寒いのは苦手です。

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